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2026年8月27日 / 性能

住宅の気密性能を表す『C値』とは? UA値との違いもまとめて解説

 

家づくりを調べていると、「C値」という言葉が出てきます。高気密・高断熱住宅を検討している方なら、「C値はどのくらいがいいの?」「UA値とは何が違うの?」と気になっているかもしれません。

C値は、住宅にどのくらいのすき間があるかを数字で表したものです。数字が小さいほど、すき間が少なく気密性が高いことを意味します。ただし、C値が小さければそれだけで「良い家」と言い切れるわけではありません。快適な住まいを実現するには、断熱性能を示すUA値や換気の計画、施工の質なども一緒に確認する必要があります。

この記事では、C値の基本的な意味から、目安の数字、UA値との違い、実際の測定方法まで、住宅性能を調べ始めたばかりの方にもわかるように説明します。

 

目次

1.C値とは?住宅の気密性能を表す数値

2.C値の目安は?小さいほど高気密でも「数字だけ」で判断しない

3.C値とUA値の違い|気密性能と断熱性能は別のもの

4.C値はどうやって測る?気密測定の方法と確認ポイント

5.高気密住宅を選ぶときはC値・断熱・換気をセットで確認

6.まとめ|C値を知ると住宅性能が比較しやすくなる

 

 

1. C値とは?住宅の気密性能を表す数値

 

C値とは「相当隙間面積」のことで、住宅の気密性能を表す指標です。 単位は cm²/m²。

「床面積1m²あたりに、どのくらいのすき間があるか」を面積で表したものです。

 

具体例でイメージしてみましょう。

延べ床面積100m²の住宅でC値が 0.5cm²/m² の場合、家全体のすき間の合計は約50cm²になります。

50cm²とは、だいたい名刺1枚分の面積です。

家全体に存在するすき間を全部かき集めたら、名刺1枚分になるイメージです。

 

では、なぜすき間が少ないと良いのでしょうか。

すき間があると、外の冷たい空気や暑い空気が意図せず室内に入り込む「漏気(ろうき)」が起きます。この漏気によって熱が逃げてしまうこと、また換気の経路が乱れること、さらに壁の中に湿気が入り込んでしまうことなどが問題になります。

つまりC値は、「断熱材がどれだけ厚いか」ではなく、「家にどれだけすき間があるか」を確認するための数字です。

 

 

 

2. C値の目安は?小さいほど高気密でも「数字だけ」で判断しない

「じゃあ、C値はいくつなら合格なの?」と思うかもしれませんが、実は現在、国がC値について一律に定めた基準はありません。 一つの目安として、省エネ住宅の研究グループ「HEAT20」が目指すべき気密性能として『C値 0.7±0.2cm²/m²』という数字を挙げています。

ただし、これを超えたら性能が悪い・下回れば必ず快適、と機械的に判断できるものではありません。

 

 

数字を見るときに一緒に確認したいこと

✅ その数値は、実際の建物を測定した「実測値」なのか

✅ すべての建物で気密測定を実施しているか

✅ 測定するタイミングは工事中か、完成後か

✅ 「目標値」なのか「保証する値」なのか

 

住宅会社のカタログに「C値0.5」と書いてあっても、それがモデルハウスの数字だったり、過去の実績の平均値だったりするケースがあります。

「自分たちが建てる家でも測定してもらえるのか」まで確認することで、その数字が本当に意味のある情報かどうかがわかります。

 

 

 

3. C値とUA値の違い|気密性能と断熱性能は別のもの

C値とよく一緒に出てくるのが「UA値」です。どちらも数字が小さいほど性能が高い方向を示しますが、表していることはまったく異なります。

 

C値 → 「気密性能」家にどのくらいすき間があるか

UA値 → 「断熱性能」家の熱がどのくらい逃げやすいか

この2つは別の指標ですが、どちらか一方だけ良くても意味が薄くなってしまいます。

たとえば、断熱材をしっかり入れても(UA値が良くても)、施工上のすき間が多ければ(C値が悪ければ)、そのすき間から熱が逃げてしまいます。

反対に、すき間を極限まで減らしても(C値が良くても)、断熱材が薄ければ(UA値が悪ければ)、壁や窓を通じて外気の影響を受けます。

「UA値が低いから安心」「C値が低いから安心」と一つの数字だけで判断するのではなく、両方をセットで見ることが大切です。

 

 

 

4. C値はどうやって測る?気密測定の方法と確認ポイント

 

C値は、図面を見て計算するものではなく、実際に建てた建物で「気密測定」をして確認します。

測定の仕組みはシンプルで、専用の機械で室内と屋外に気圧の差をつくり、そのときに出入りする空気の量を計測します。その結果を床面積で割り算した数字がC値です。

 

 

気密測定は必ずやるもの?

現在の省エネ基準への適合確認において、C値の測定が一律に義務付けられているわけではありません。ただし、気密性能は図面上の計算だけでは確認できないため、実際のすき間を知りたければ測定するしかありません。

測定のタイミングは住宅会社によって異なります。

 

工事中に測定 → すき間が見つかったときに補修しやすい

完成後に測定 → 仕上がった状態での気密性能を確認できる

両方で測定 → より丁寧に管理している会社に多い

 

気密性を重視したいなら、「測定していますか?」だけでなく、「いつ測るのか」「全棟で行っているのか」「結果を見せてもらえるのか」まで確認してみましょう。

 

 

 

5. 高気密住宅を選ぶときはC値・断熱・換気をセットで確認

C値が小さい住宅には、漏気による熱の出入りを抑えやすく、換気の経路を設計通りに機能させやすいというメリットがあります。

ただし、住み心地は気密性能だけで決まりません。住宅会社を比較するときは、C値とあわせて次の項目も確認してみましょう。

 

✅ UA値や断熱等性能等級

✅ 窓の断熱性能(サッシや複層ガラスの仕様)

✅ 換気方式(第1種・第3種などの種類)

 

また、住宅には原則として24時間換気システムの設置が義務付けられています。特に気密性の高い住宅では、計画通りの換気経路を機能させるためにも、換気設備を正しく使い続けることが重要です。

 

 

住宅会社に聞いてみたい質問

「C値は実測していますか?」

「UA値や断熱等性能等級はどのくらいですか?」

「標準仕様とオプション仕様で性能は変わりますか?」

「どのような換気方式を採用していますか?」

数字を並べて比べるだけでなく、「その性能をどんな設計・施工で実現しているのか」まで聞くことが、納得できる住宅会社選びにつながります。

 

 

 

6. まとめ|C値を知ると住宅性能が比較しやすくなる

C値は、住宅のすき間の大きさを床面積あたりで表した「気密性能」の指標。数字が小さいほどすき間が少ない。

UA値は、住宅の熱の逃げやすさを表す「断熱性能」の指標。C値とは別のものを見ている。

C値には現在、国が定める一律の基準はない。数字の小ささだけでなく、実測かどうか・断熱性能・換気計画・施工の質もあわせて確認することが重要。

住宅性能の数字は、最初は少し取っつきにくく感じるかもしれません。しかし「それぞれの数字が何を表しているのか」がわかると、住宅会社の説明やカタログがずっと読みやすくなります。

山口・広島で気密性・断熱性にこだわった家づくりをお考えの方は、まずはタナカホームズにご相談ください。

 

 

 

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会社名:田中建設株式会社

部署名:経営管理室

執筆者名:大勢待 昌也