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2021年9月14日 / 家づくり
注文住宅とは?建売住宅との違いやメリット、建てるまでの流れを解説
注文住宅とは、外観や間取りなどを自由に設計して建てる住宅のことです。 建売住宅と注文住宅、どちらがいいのか迷ってしまう人も多いため、メリットやデメリットをしっかりと把握する必要があります。 この記事では、家を建てようと考えている人に向けて、注文住宅の概要や建売との違い、メリット・デメリットなどを解説しますので参考にしてください。 目次 1.注文住宅とは 2.注文住宅のメリット 3.注文住宅のデメリット 4.注文住宅と建売住宅はどちらがよい? 5.注文住宅を建てるまでの大まかな流れ 6.注文住宅でよくある失敗 7.注文住宅を建てる際に注意すべきこと 8.まとめ 1.注文住宅とは 注文住宅とは、一から自由に設計して建てる住宅のことです。 すでに土地を持っている人なら家の設計から行い、土地を持っていない人の場合は土地探しから始めることになります。 注文住宅では、以下のような内容を自由に決められます。 ・間取り:部屋数や部屋の配置 ・設備仕様:キッチン・バス・トイレなど ・内観:床やクロスの種類など ・外観:外壁や屋根、家のデザインなど このように、さまざまな部分を自由に決められるため、自分好みの住宅を実現しやすいでしょう。 フルオーダーとセミオーダーがある 注文住宅は「フルオーダー」と「セミオーダー」の2種類に分けられます。 フルオーダーとは、すべての項目について依頼者自身が自由に決められるものです。 例えば、建材や窓の種類、断熱材など細かな部分も指定できます。 一方、セミオーダーでは、住宅の基本的な仕様がすでに決まっています。 建築会社によって選べる範囲は異なりますが、例えば決められた住宅設備メーカーの中から好きなシリーズを選べる、いくつかの間取りパターンの中から選ぶなど、ある程度の制約がある点が特徴です。 2.注文住宅のメリット 注文住宅には大きく分けて3つのメリットがあります。 ここでは、各メリットについて詳しく解説します。 世界に1つだけのマイホームが建てられる 注文住宅は、自由度の高さが魅力です。 床やクロスの種類や色、設備仕様や間取りなど細部までこだわって設計できます。 また、目に見えない部分、例えば断熱材や工法などもこだわれるため、自分好みの住宅を実現しやすくなります。 満足度が高く、世界に1つだけのマイホームが建てられるため、こだわりがある人にはよいでしょう。 建築途中の現場が見られる 注文住宅は、設計段階から依頼者が関わっていくことが可能です。 そのため、途中経過を確認できる点はメリットでしょう。 すでに完成している建売住宅の場合には、建築途中の現場はみられません。 注文住宅では、建築途中の現場を自分の目で確認できるため、欠陥住宅や手抜き工事などへの不安感も薄れやすいです。 コストのかけ方を調整できる 注文住宅では、優先順位にあわせてコストのかけ方を変えられます。 こだわりのある部分は人それぞれ異なります。 例えば、最新のキッチンを使いたい、デザインにこだわりたいなど優先順位は異なるでしょう。 注文住宅は自由に設計できるため、必要な部分にはお金をかけて、必要のない部分はグレードダウンするなど、予算にあわせられます。 3.注文住宅のデメリット 注文住宅にはデメリットもあります。 ここでは、注文住宅のデメリットを2つ解説します。 完成前に実物が見られない 注文住宅は、設計段階から行うため実際に建物ができあがるまで、実物を確認できません。 注文住宅を建てる際には、間取図やモデルハウスなどを参考にしながら打ち合わせをするケースもあります。 しかし、慣れない人は見方がわからなかったり、イメージしにくかったりするというデメリットがあります。 期間と手間がかかる 注文住宅は、入居までの期間が長くなりがちです。 土地がない場合は土地探しから始めなければいけません。 設計から建築、入居と段階を踏むため、一般的には7か月~1年程度入居までかかるといわれています。 建売住宅のように契約してすぐに入居できず、手続きや打ち合わせなどに手間もかかります。 4.注文住宅と建売住宅はどちらがよい? 建売住宅とは、すでに竣工済みの建物のことです。 設計段階から指定して建築していく注文住宅とは異なり、完成した状態の家を販売することで「分譲住宅」とも呼ばれています。 建売住宅は、注文住宅よりもリーズナブルに新築住宅を購入できる点がメリットです。 また、すでに完成済みのため、契約後すぐに入居できるのも良い点です。 ただし、間取りや部屋の広さなどは変更できず、自由度が低いというデメリットがあります。 優先順位の高さで選ぶのがおすすめ 注文住宅と建売住宅はそれぞれ特徴が異なり、どちらが優れているか決められるものではありません。 それぞれメリット・デメリットがあるため、優先順位の高さやマイホームを建てる目的などでどちらが向いているか選びましょう。 例えば、住宅へのこだわりがあり理想的な家をつくりたい場合には注文住宅が向いています。 一方、できるだけリーズナブルにマイホームを手に入れたい、すぐに入居したい場合は建売住宅がよいでしょう。 5.注文住宅を建てるまでの大まかな流れ 注文住宅はどのように建てるのでしょうか。 ここでは、注文住宅を建てる際の大まかな流れを解説します。 1.家のイメージづくりと予算計画 家を建てる際には、どの程度予算がかけられるのか検討しましょう。 注文住宅にかかる費用を計算する、住宅ローンで借りられる金額を把握するなどして、予算計画を立てます。 また、どのような家を建てたいのか、イメージを明確にすることも大切です。 理想の家のイメージを膨らませて、それを実現できるハウスメーカーや土地を探しましょう。 2.着工準備 見積もり依頼・住宅ローンの検討・土地の契約を行いましょう。 見積もり依頼は、複数の建築会社やハウスメーカーなどに依頼するのがおすすめです。 住宅ローンや土地の契約では、関係者同士の連携も必要になります。 その後、施工会社の決定や詳細の打ち合わせプランの決定などを行いましょう。 3.着工から入居 プランをもとに、実際に着工します。 着工前には、重機や騒音などに配慮して近隣住民に挨拶に行くとよいでしょう。 建築現場に行って、建築状況を確認することも可能です。 建物が完成したら、市町村による完了検査を受けます。 その後、設備の不具合などの最終的なチェックを行い、正式に引き渡されます。 6.注文住宅でよくある失敗 注文住宅を建てる際には気を付けてほしい注意点もあります。 ここでは、注文住宅でよくある失敗を紹介します。 生活動線・家事動線が悪くてストレスになる 家事動線とはキッチンや洗面所などの家事に関わる動線、生活動線はトイレやリビング、洗面台などの日常生活の行き来に使う動線のことです。 例えば、家事動線が複雑で何度も曲がる必要があるとスムーズではありませんし、家族とぶつかるとストレスになりやすいでしょう。 家事動線と生活動線が重ならないようにすると、生活しやすくなります。 収納が足りなかった 生活してみたら収納が足りずに、もっと作っておけばよかったという声も多くあります。 特に子どもがいる場合には、玄関先にベビーカーや外遊びの玩具、スポーツバッグや専用の靴などを置くケースも多いでしょう。 そのため、玄関収納は広く取る、将来のことも見据えて収納スペースを設置するのがおすすめです。 コンセントの使い勝手が悪い 生活する上で、コンセントの位置や個数は注意すべきです。 例えば、テレビを置こうと思っていたところの近くにコンセントがないなど、必要な場所に必要なだけのコンセントがないとストレスを感じやすくなります。 そのため、事前に家具の配置や電気が必要な箇所、必要なコンセント数などを確認しておきましょう。 7.注文住宅を建てる際に注意すべきこと 注文住宅を建てるときには、いくつか注意点があります。 ここでは、注意すべきことについて具体的に解説します。 優先順位を決める 家族でしっかりと話し合って、優先順位を決めましょう。 こだわりが強い、家族それぞれにこだわりたい部分がたくさんあると、予算オーバーしやすくなります。 そのため、それぞれの優先順位ではなく、家族の優先順位を決めるとよいでしょう。 すべてを実現しようとすると費用は高くなるため、予算を参考にしながら優先順位に応じた取捨選択が必要になります。 理想に近い家が建てられる業者を選ぶ 業者によって得意分野や特徴は異なるため、理想のイメージを実現できる業者を選びましょう。 主に、ハウスメーカー・工務店・設計事務所の3つがあります。 ハウスメーカーは価格を抑えられますが、標準仕様が決められているセミオーダーが多くなっています 。 工務店は、地域密着型で細かい注文も叶えやすいです。 設計事務所は設計やデザインの自由度は高めですが、コストは高くなりがちです。 Webサイトで施工事例を確認したり、しっかり打ち合わせしてくれる業者かどうか調べたりしましょう。 8.まとめ 注文住宅とは、間取りや設備仕様、デザインなどを自由に決められる住宅です。 さまざまな部分を自由に指定できるため、こだわりがある、理想の家を建てたい人にはよいでしょう。 タナカホームズでは、ローコストなのに高品質・高性能な住宅を提供しています。 高品質な家に手頃な価格で住めるため、できるだけコストを抑えてマイホームを建てたい人に向いています。 マイホームの建築をお考えなら、ぜひ会員登録・来場予約をしてください。 会社名:田中建設株式会社 部署名:編集部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2021年9月14日 / お金・ローン
一戸建ての固定資産税はいくら?計算方法から安くするコツまで解説
家を所有すると固定資産税がかかります。 一戸建ての場合は、年間10~15万円程度が固定資産税の目安です。 ただし、土地や建物、軽減措置などによって大きく異なるため、あくまでも目安となっています。 この記事では、一戸建ての購入を検討している人に向けて、固定資産税の計算方法や軽減措置などについて解説します。 ぜひ参考にしてください。 1.固定資産税とは 2.新築一戸建ての固定資産税はいくらかかる? 3.固定資産税の軽減措置 4.気になるマンションとの違い 5.固定資産税をお得にするコツ 6.新築住宅購入時に知っておきたいその他の費用 7.まとめ 1.固定資産税とは 固定資産税は地方税の一種です。 不動産を所有した場合に毎年かかってくる税金で、家の所在地である自治体に収めることになります。 東京23区内の場合は、区ではなく都に固定資産税を納めます。 固定資産税は「土地」と「家屋」それぞれ納める 固定資産税は、「建物」だけでなく建物がある「土地」にもかかります。 土地と建物をまとめて計算するのではなく、土地・建物に分けてそれぞれ計算するのが特徴です。 毎年4~6月頃に市町村から納税通知書が送られてくるため、コンビニや口座振替などで支払います。 固定資産税を支払うのは所有者 固定資産税を支払う義務が生じるのは、土地や建物の所有者です。 所有者とは、「固定資産課税台帳登録者」のことで、共有名義の場合にはその中の1人が代表となって税金を納めます。 固定資産税の支払い義務があるのは、1月1日時点の所有者です。 さまざまな軽減措置がある 固定資産税には、さまざまな軽減措置があるため、内容を把握して利用すると節税に役立ちます。 要件を満たせば固定資産税の負担を減らすことが可能ですが、基本的には自分で申告して適用してもらう必要があります。 そのため、軽減措置を確認しておきましょう。軽減措置の詳しい内容については後述するため、参考にしてください。 2.新築一戸建ての固定資産税はいくらかかる? 新築一戸建てを購入すると、固定資産税はいくらかかるのでしょうか。 ここでは、固定資産税の計算方法などについて解説します。 固定資産税の基本的な計算方法 固定資産税の基本的な計算方法は、以下のとおりです。 ・課税標準額×標準税率 以下では、課税標準額・標準税率とは何なのかについて、詳しく解説します。 課税標準額とは 課税標準額とは、「固定資産評価額」をもととして算出した金額のことです。 固定資産評価額とは、自治体が調査して決める評価額で、簡単にいえば不動産の価値のようなものと思っておいてよいでしょう。 自治体が決定した固定資産評価額に、各種軽減措置などを適用して調整した金額が「課税標準額」となります。 固定資産評価額は3年に1回評価の見直しが行われ、固定資産税の金額も変わります。 標準税率とは 標準税率とは、自治体が地方税などを課税する際に一般的に用いられる税率のことです。 標準税率は、1.4%となっています。 ただし、標準税率については自治体ごとに設定しているため、居住地によっては税率が異なるケースもあるでしょう。 標準税率は自治体のホームページなどで確認できるため、事前に調べておくことがおすすめです。 土地の標準課税額の目安 土地の標準課税額は、「固定資産税路線価」が基準となっています。 路線価とは、国道や県道などの路線を基準として、周辺の土地の評価額を決定するものです。 固定資産税路線価は、地価公示価格の7割程度が目安で、例えば地価公示価格が1,000万円だとすれば、路線価は700万円程度が目安です。 ここに、土地の条件・形状による補正率をかけて標準課税額が算出されます。 建物の標準課税額の目安 建物の標準課税額は、「再建築価格×経年減点補正率」という計算式で求められます。 再建築価格は、その建物とまったく同じものを再度建てた際に必要な建築費で、新築の場合には工事金額の5~7割程度が目安です。 また、経年減点補正率とは減価率のことです。 建築から年数が経った建物は劣化し価値が低下するため評価額を減額します。 経年減点補正率の下限は20%です。 3.固定資産税の軽減措置 固定資産税には、さまざまな軽減措置があります。 ここでは、土地・建物それぞれの軽減措置を詳しく解説します。 土地に関する軽減措置 200㎡以下は課税標準の6分の1 住宅が建っている土地の面積が200平方メートル以下の場合には、「小規模住宅用地」に分類されます。 小規模住宅用地に分類された場合軽減措置が適用され、課税標準の6分の1に軽減されるという仕組みです。 一般的な戸建て住宅は、通常200平方メートル以下というケースが多くなっています。 そのため、基本的には軽減措置が適用されると思っておいてよいでしょう。 200㎡を超えると課税標準の3分の1 家が建っている「住宅用地」であれば、固定資産税の軽減措置が適用されます。 200平方メートル分までは課税標準の6分の1となり、200平方メートルを超える分は課税標準の3分の1に軽減されるという仕組みとなっています。 200平方メートル以下の部分と、200平方メートルを超えた部分を2段階に分けて計算することになるため、その点だけ注意しましょう。 新築住宅の軽減措置 新築住宅は税額が2分の1 新築住宅の場合、床面積が50平方メートル以上280平方メートル以下であれば税額が2分の1になる軽減措置が受けられます。 ただし、市町村に自分で申請しなければいけません。 また、対象となる住宅には条件があり、「令和4年3月31日までに建てること」「軽減は3年間の期限付き」です。 長期優良住宅に認定された場合は、期限が2年延長されます。 4.固定資産税のシミュレーション ここでは、新築住宅を購入した場合の固定資産税をシミュレーションしてみましょう。 軽減措置を適用し、課税額は購入価格の7割と仮定してシミュレーションします。 不動産の購入価格や、土地・建物の面積条件は以下のとおりです。 ・購入価格:2,500万円(土地1,000万円建物1,500万円) ・土地70平方メートル、建物床面積120平方メートル 土地の場合には「1,000万×70%×6分の1×1.4%」という計算式となり、固定資産税は約16,300円です。 一方建物は、「1,500万×70%×2分の1×1.4%」という計算式で求められます。 建物の固定資産税は73,500円、ここに土地の固定資産税をプラスすると合計で約89,800円となります。 5.気になるマンションとの違い マンションの場合、土地よりも建物部分の固定資産税の割合が大きくなります。 土地は敷地面積を戸数で割った部分が所有区分となるため、土地の固定資産税は低くなるケースが一般的です。 建物の経年減点補正率は、期待耐用年数により異なります。 期待耐用年数は一戸建ての場合22年、マンションは47年です。 一戸建てが22年で価値を減らしていくのに対し、マンションは47年と長期で、固定資産税が高い状態が長く続きます。 このように、一戸建てのほうが長期的にみた場合、固定資産税が安くすむ傾向にあります。 特に、ローコスト住宅であれば、そのメリットも大きくなるでしょう。 6.固定資産税をお得にするコツ できるだけ固定資産税を節税したいと考えている人も多いでしょう。 ここでは、固定資産税をお得にするコツを3つ解説します。 新築時に物置・ガレージは設置しない 「家屋」に該当する部分の面積が増えると固定資産税も増加します。 家屋とは、「屋根があり、三方を囲んだ壁と屋根があり、基礎などで固定されたもの」を指し、シャッターのあるガレージや、基礎のある物置などはこれに該当します。 物置やガレージを設置するのなら、家屋と認定されないような簡易的なものにするとよいでしょう。 自治体の家屋調査に立ち会う 家を新築した際には自治体からの家屋調査を受ける必要があり、立会人が必要になります。 必ずしも所有者本人が立ち会う必要はありませんが、建物内の設備などについて説明できる人がいたほうがよいでしょう。 建物内に高価な設備がないことをしっかりと担当者に説明すれば、固定資産評価額が高くなることを防げます。 クレジットカードで支払う 固定資産税の支払いは、口座振替やコンビニなどで行えますが、自治体によってはクレジットカードで支払えるケースもあります。 クレジットカードで支払えば、カード利用によるポイントがつくため、結果としてお得になります。 ただし、クレジットカード払いの際に別途手数料がかかるケースもあるため、その点だけ注意しましょう。 7.新築住宅購入時に知っておきたいその他の費用 新築住宅購入時には、住宅の購入費以外にも費用がかかります。 ここでは、その他の費用について詳しく解説します。 都市計画税 都市計画税とは、住宅が「市街化区域」内に建てられている場合に課税される税金です。 市街化区域とは、市街地、もしくは10年以内に市街化を計画している区域を指します。 簡単にいえば、住宅や商業施設などが多くある区域、もしくは今後住宅や商業施設などを増やす計画がある区域です。 都市計画税は、「固定資産税評価額×税率(上限0.3%)」で求められます。 保険料 保険への加入は任意ですが、台風や地震などに自然災害が多い日本では入っておいたほうが安心です。 加入しておきたい保険は以下のとおりです。 ・火災保険:火災や爆発、台風などの水災・風災、損傷・汚損などが補償される ・地震保険:地震による家屋の倒壊や損傷、地震による火災・津波などの損害が補償される ・家財保険:家具や家電、生活用品にかける保険で、火災などで損傷した際に補償される 保険の加入は任意だと前述しましたが、住宅ローンを組む場合は火災保険が必須条件となることがほとんどです。 また、地震保険は火災保険とセットで加入します。 修繕費用 住宅は建築から時間が経つと劣化してくるため、修繕が必要になってきます。 修繕費用は修繕時にまとまった金額が必要になるため、少しずつ修繕費として積み立てておくとよいでしょう。 修繕が必要な箇所はさまざまで、外壁や給湯器、屋根やトイレ、給水管など住宅によって異なります。 8.まとめ マイホームを持つ際には、固定資産税がかかります。 固定資産税は市町村税の一種で、土地と建物それぞれにかかるのが特徴です。 軽減措置もあるため、しっかりと確認して申請しましょう。 タナカホームズは、ローコストでありながら高品質・高性能な住宅を提供しています。 高品質な家に手頃な価格で住めるため、コストを抑えたい場合にもよいでしょう。 家を建てようと思っている場合には、ぜひ会員登録・来場予約をしてみてください。 会社名:田中建設株式会社 部署名:編集部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2021年9月14日 / 設備
家の窓の種類8選|主な形や配置のコツ・注意点も解説
窓は家のなかでも重要な役割を果たすパーツのひとつです。 窓の選び方や配置によって、暮らしやすさは大きく変化する可能性があります。 そのため、家を建てるときは、窓についてよく考えることが大切です。 この記事では、窓の種類や形とともに配置のコツについて解説します。 快適な住空間を実現するために、ぜひ参考にしてください。 目次 1.家の窓がもつ3つの機能 2.よく使われる家の窓の種類8選 3.主な家の窓の形 4.主な家の窓の位置 5.家の窓を配置する際のコツ 6.家の窓を配置する際の注意点 7.まとめ 1.家の窓がもつ3つの機能 家の窓の機能は、視認、採光、通風の3つです。 窓があると室内から外の様子をすぐに確認できます。 それだけでなく、外の光や風を取り入れることも可能です。 窓にはさまざまな機能があるため、求める機能に応じて使いやすい窓を選ぶ必要があります。 また、機能性を高めるには配置にも工夫が必要です。 2.よく使われる家の窓の種類8選 家の窓にはさまざまな種類があります。 ここでは、よく使われている8種類の窓について解説します。 縦すべり出し窓 縦すべり出し窓は、ドアのように開閉できます。 全開にすると窓が直角になるのが大きな特徴です。 風を取り込みやすいため、設置すると家のなかの風通しがよくなります。 開閉する角度によって風の流れを調整することも可能です。 ただし、窓が開いているときに雨が降ると、ほかの窓よりも家のなかに雨が入りやすいため注意しましょう。 横すべり出し窓 横すべり出し窓は、窓を開けるとひさしのような形になります。 窓が開いているときに雨が降っても、家のなかに雨が入るのを防止できます。 すりガラスを使用すれば窓を開けてもなかの様子が外から見えないため、プライバシーも確保しやすいでしょう。 ただし、外側に網戸や格子をつけられないため、設置場所によっては使いにくい可能性もあります。 FIX窓 FIX窓は、開閉できない仕様になっています。 通風の機能はありませんが、採光や視認の役割をもたせられます。 開閉しないため、窓枠は細くしても問題ありません。 デザイン性にこだわりたい場所にはFIX窓が適しています。 風通しが悪い場所に設置した場合、空気を循環させられないため要注意です。 ほかの窓とのバランスも考えて採用しましょう。 引き違い窓 引き違い窓は、左右の両方に開閉できます。 日本の家では最も一般的な窓です。 窓の開き具合を調整しやすく、状況にあわせて使いやすいです。 また、窓を外せるため、家具の搬入時にも便利に利用できます。 ただし、窓をスライドさせる構造上、気密性はそこまで高くありません。 片引き窓 片引き窓は、片方のみ開閉できるようになっている窓です。 引き違い窓よりも気密性に優れており、寒い地域でも快適な空間を維持しやすくなります。 片方しか開けられないため、風通しを重視する場合は使いにくい可能性があります。 場所の特徴を考慮し、片引き窓を採用するかどうか検討しましょう。 両引き窓 両引き窓は、2枚の片引き窓を組みあわせている窓です。 窓を真ん中から左右に開閉できますが、端の窓は固定されていて開閉できません。 開口部が大きくなるため、片引き窓に比べて風通しがいいという特徴があります。 また、引違い窓よりも見た目がすっきりしている点もメリットです。 ただし、片引き窓よりも風通しがよくなる分、気密性は少し下がります。 片開き窓 片開き窓は、窓枠の左右の一方を開け閉めします。 特に欧米では、両開き窓と同様にメジャーな窓の種類です。 ストッパーがついており、強い風が吹いても壊れないように配慮されているタイプもあります。 両開き窓 両開き窓は、窓が2枚並んでいて中央から両方を開閉できます。 欧米では片開き窓または両開き窓を採用している家が多いです。 片開き窓と同じく、ストッパーがついているタイプを選ぶと破損を防止できます。 3.主な家の窓の形 窓の形は横長または縦長があります。 ここでは、それぞれの形の特徴を解説します。 横長窓 横長窓は、その名のとおり横に長く伸びている窓です。 外の光をしっかり取り込み、室内に明るさをもたらします。 室内のプライバシーにも配慮でき、換気のためにも利用できます。 ただし、縦長窓と比べると、光が届かない場所ができやすいです。 縦長窓 縦長窓は、盾に長く伸びている窓です。 横長窓よりも、光を部屋全体に行き渡らせる効果をもっています。 そのため、部屋のどこにいても明るさを感じやすいです。 また、縦長のデザインは天井を高く見せる効果もあります。 ただし、縦長窓の特徴を活かすには、設置場所に注意が必要です。 設置場所によっては、外の光を取り込みにくくなる恐れもあります。 4.主な家の窓の位置 家のなかではさまざまなところに窓を設置します。 ここでは、窓を設置する位置について解説します。 ハイサイドライト ハイサイドライトは、壁の高い位置につける窓です。 天井に近い場所に設置するため、外からの視線が気になりません。 採光や通風を目的として設置します。 外からの視線を遮断するため、室内からも外の様子が見えにくいです。 視認の機能をもたせたい場合、ハイサイドライトは向いていません。 ローサイドライト ローサイドライトは、壁の低い位置につける窓です。 床のすぐ近くに設置し、足元付近からの採光や通風を目的としています。 和室の落ち着いた雰囲気にもよく合います。 ハイサイドライトと同じく、プライバシーを確保できる点もひとつの特徴です。 ただし、足元に設置しているため、ハイサイドライトのように室内全体を明るくしたい場合には向いていません。 トップライト トップライトは屋根に設置する窓のことで、ルーフウィンドウや天窓などとよばれる場合もあります。 部屋の真上から光を取り入れられるため、窓のサイズが小さくても明るさを確保できます。 トップライトは、取り付ける場所や使い方をしっかり考えたうえで採用しなければなりません。 深く考えずに取り付けると、明るすぎて使いにくくなる恐れもあります。 ピクチャーウインドウ ピクチャーウインドウとは、視認の機能を重視して設ける窓です。 窓から外の風景を見せ、絵画のような感覚で楽しめるようにしています。 ピクチャーウインドウを設けると、室内の雰囲気がおしゃれになります。 ただし、ピクチャーウインドウを多く設置した場合、室内に光が入りすぎる恐れもあるため注意しましょう。 コーナー窓 コーナー窓は、部屋の角に設置するL字型の窓です。 基本的に開閉できないため、採光と視認を目的としています。 コーナー窓を設けると部屋のアクセントになり、空間を広く見せる効果も期待できます。 コーナー窓を設置できる場所は限られているため、必ず希望する位置に設けられるとは限りません。 専門家と相談したうえで採用するかどうか決めましょう。 小窓 小窓は、採光や通風のために設ける小さな窓です。 開口部が小さいため、外からの視線があまり気になりません。 プライバシーを確保しつつ、光や風を家のなかに取り込めます。 上手に配置すると、デザイン性を高めることも可能です。 ただし、小窓を設けすぎると気密性が下がる原因になるため、バランスに注意する必要があります。 5.家の窓を配置する際のコツ 家の窓を配置するときは、さまざまなことを意識する必要があります。 ここでは、具体的なコツを解説します。 部屋に二つの窓を設置する 風通しをよくするためには、部屋に窓を2つ設けましょう。 1つでも窓を設ければ風を取り込めますが、空気の通り道ができないため効率的ではありません。 窓が2つあれば風の入り口と出口ができ、スムーズに風が流れるようになります。 風が下から上に抜けるようにする 暖かい空気は、家の上部にたまる性質があります。 気温が上昇する夏の風通しをよくするためには、風が下から上に抜けるように窓を設置するのがおすすめです。 高い位置と低い位置に窓を設ければ、自然に風の流れができます。 防犯やプライバシーを考慮する 窓は外部とつながる場所であるため、防犯やプライバシーにも配慮したうえで設置しましょう。 家のなかで死角になる場所には、可能な限り窓は設置しないほうが安全です。 変化があればすぐ気がつける場所に窓を設置しましょう。 また、外の人通りも考慮し、視線を意識したうえで窓の種類や大きさなどを決めるべきです。 暗くなりがちな場所に設置する 窓があれば外の光を家のなかに取り込めるため、暗くなりやすい場所に設置するのがおすすめです。 たとえば、玄関やキッチンに窓を設ければ、昼間は電気をつけなくても明るい雰囲気になります。 階段、2階のホール、廊下などにも、必要に応じて窓の設置を検討しましょう。 ただし、家全体の窓のバランスを考慮し、窓が多くなりすぎないようにする必要があります。 6.家の窓を配置する際の注意点 家の窓を配置するときは注意点もあります。 ここでは、具体的な注意点について解説します。 免震性・耐震性を考慮する 家に窓を多く設置すると、免震性や耐震性が低くなってしまいます。 採光や通風だけでなく、家の強度にも配慮したうえで窓の設置場所を決めましょう。 また、大きい窓を設置する場合、万が一割れたときにケガをするリスクもあるため、設置場所には注意が必要です。 収納スペースや壁を確保する 窓をたくさん配置すると壁が少なくなり、家具を置く場所の選択肢が少なくなります。 窓は室内のインテリアとのバランスも考慮したうえで決めなければなりません。 あらかじめ、どこにどのような家具を設置したいかイメージしたうえで、窓を配置しましょう。 窓を上部に設け、家具と干渉しないようにするのもひとつの方法です。 階段に設置するときは高さに注意する 階段に窓を設置するなら、手すりとかぶらないように気をつけましょう。 手すりと窓が近すぎると、開閉しにくくなる恐れがあります。窓の機能や役割も考慮しつつ、使いやすさにも配慮して設置してください。 寝室に設置するときは気温に注意する 窓は壁よりも断熱性が低いため、寝室に設置するときは注意が必要です。 寝室に窓を多く設けると、特に冬場は寝るときに寒さが気になるおそれがあります。 気温に配慮したうえで寝室に窓を設けるかどうか検討しましょう。 7.まとめ 家を建てるときは、窓の機能性や配置についてよく考える必要があります。 窓にはさまざまな種類があり、設置場所もさまざまです。 選び方によって使い勝手は大きく変化するため、実際の生活の様子をイメージしながら慎重に検討しましょう。 タナカホームズは、ローコストながら高品質で高性能の住宅を提供しています。 予算内で希望にあう快適な家を手に入れたいと考えている人にぴったりです。 自分たちの生活に適した窓の配置についても相談できるため、ぜひ会員登録や来場予約をしてみてください。 会社名:田中建設株式会社 部署名:編集部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2021年9月10日 / 家づくり
ローコストの二世帯住宅を建てる際のコツ|準備すべきこと・コストカットする方法も解説
二世帯住宅を建てたいと考えており、コストをなるべく安く抑えたいと考えている人は多いです。 この記事では、ローコストで二世帯住宅を建てたいと思っている人に向けて、さまざまな情報を解説します。 間取りを決める方法やさらにコストカットするコツについても解説するため、ぜひ役立ててください。 目次 1.二世帯住宅は3種類 2.二世帯住宅の相場 3.ローコストの二世帯住宅を建てる前に準備したい3つのこと 4.ローコストの二世帯住宅の間取りを決めるコツ 5.ローコストの二世帯住宅でさらにコストカットする方法 6.ローコストの二世帯住宅の事例 7.まとめ 1.二世帯住宅は3種類 二世帯住宅の種類は、主に3種類にわけられます。 ここでは、それぞれの二世帯住宅の特徴について解説します。 完全分離型 完全分離型は、すべてが完全にわかれている二世帯住宅です。世帯ごとにそれぞれ玄関があり、居住スペースを分離しています。 上下または左右で空間をわけているため、同じ住宅に住んでいながらしっかりとプライバシーを確保できます。 世帯ごとに生活リズムが違っても、ストレスを感じずに暮らすことが可能です。 ただし、住宅に必要なすべての設備を2つずつ設けるため、二世帯住宅の種類のなかで最も費用がかかります。 完全同居型 完全同居型は、個室以外のすべての部屋や設備を共有する二世帯住宅です。 具体的には、玄関、リビング、水回りの設備などすべて共同で使用します。 そのため、二世帯住宅の種類のなかで最も費用を抑えられます。 ただし、生活空間がすべて同じになるため、世帯間でプライバシーを確保しにくい点に注意が必要です。 また、電気、ガス、水道の設備も共有するため、各世帯が使用した水道光熱費の割合がわかりにくいという問題もあります。 一部共有型 一部共有型は、住宅の部屋や設備の一部を共有する二世帯住宅です。 たとえば、住宅に必要な部屋や設備のうち、玄関や浴室だけを共有する方法です。 家のなかで世帯同士が顔をあわせるタイミングもありますが、程よい距離感を保って生活できます。 完全分離型では費用が高すぎると感じる場合も、一部共有型なら適度な費用に抑えられます。 ただし、完全同居型と同様、水道光熱費の割合が不明確になる点は注意が必要です。 2.二世帯住宅の相場 二世帯住宅の相場は、依頼先によっても異なります。 二世帯住宅の相場は、大手のハウスメーカーに依頼すると約3,000~5,000万円です。 一方、ローコスト住宅を手掛けるハウスメーカーに依頼すれば、約2,000~4,000万円で二世帯住宅を建てられます。 実際の価格は、二世帯住宅の種類、間取り、延床面積によっても変化します。 ただし、どの種類を選ぶとしても、ローコスト住宅を扱うハウスメーカーや工務店のほうが費用を抑えられます。 ローコストメーカー・工務店が安い理由 ローコストメーカーや工務店の住宅の価格が安いのは、さまざまな部分でコストカットしているからです。 たとえば、宣伝のための広告費を最小限にしたり、材料や設備を大量に仕入れて価格を抑えたりしています。 ほかにも細かい部分でコストカットするノウハウをもっているため、高品質な住宅を低価格で提供することに成功しています。 3.ローコストの二世帯住宅を建てる前に準備したい3つのこと ローコストで二世帯住宅を建てたいと考えている場合は、事前に準備しておくべきことがあります。具体的に解説します。 二世帯間でよく話し合う 二世帯住宅を建てて生活するうえでは、それぞれの意見を互いに理解することが大切です。 どのような距離感で生活したいかについては、世帯によって考えに差がある可能性もあります。 双方の希望をきちんと共有し、すり合わせておきましょう。 日々の生活に関するルールも決めておくとスムーズです。 また、費用の負担割合についても話し合いが必要です。 親が費用を負担して子供の名義で登記すると、贈与税の対象となる可能性があります。 税制や自治体の制度を調べる 条件によっては、税制上の優遇を受けられたり軽減措置の対象になったりする可能性があります。 なるべくコストをかけずに二世帯住宅を建てて生活するためには、税制の知識を身につけることが大切です。 また、自治体によっては補助金を受け取れるケースもあります。 自治体によって制度の有無や内容は異なるため確認が必要です。 優先順位をつけておく 住宅を建てるときは、すべての希望を実現しようとすると予算が足りなくなる可能性があります。 それぞれの世帯の希望を確認したうえで、あらかじめ優先順位をつけておきましょう。 たとえば、費用をかけてでも水回りを別々にしたいと考えている人もいます。 その場合は優先順位が低い希望を諦め、予算内に収まるように調整することが大切です。 4.ローコストの二世帯住宅の間取りを決めるコツ 安く二世帯住宅を建てるうえでは、間取りの決め方にもコツがあります。 ここでは、具体的なコツを解説していきます。 シンプルな形にする 住宅の形をなるべくシンプルにすると、住宅を建てるための費用を安く抑えられます。 たとえば、凹凸のない四角い住宅にすると外壁材や屋根材が必要最小限で済み、工事の単価も低くなります。 住宅の形をシンプルにしても、外壁や屋根の色を工夫したり窓の位置にこだわったりすれば、十分におしゃれな住宅を建てることが可能です。 水回りはまとめる キッチン、トイレ、浴室などの水回りは、なるべく1箇所にまとめましょう。 水回りがまとまっていると配管が短くて済むため、その分だけ費用の削減になります。 さらに、道路の近くに配置すれば、給排水の工事費も下げられます。 それぞれの世帯の生活動線も考慮しつつ、水回りを1箇所にまとめて暮らしやすい間取りを考えてください。 できるだけ「共有スペース」を多くとる 二世帯住宅では、共有スペースが多いほど費用を安く抑えられます。 すでに触れたとおり、すべての部屋や設備をわける完全分離型にすると、住宅を建てるための費用は高くなります。 一方、完全同居型にすれば、費用を最小限に抑えることが可能です。 コストをかけずにプライバシーを確保したい場合は、一部共有型を選びましょう。 家の中で行き来できる間取りにする 二世帯住宅の場合、家の中で行き来できない間取りにすると、建築基準法において戸建住宅として扱われない可能性があります。 家の中で行き来できない住宅は、建築基準法上では共同住宅や長屋に該当します。 共同住宅や長屋は戸建住宅よりも防火設計の基準が厳格であるため、建築にかかる費用も割高になりやすいです。 3階建ては避ける 3階建ての住宅は、2階建ての住宅よりもコストが高めです。 3階建ての住宅は構造設計基準が厳しく、その分だけコストがかかります。 また、数十万円の設計料が加算される可能性もあります。 土地が狭い場合は3階建てを検討するケースもありますが、なるべく2階建てで必要なスペースを確保できるようにするのがおすすめです。 5.ローコストの二世帯住宅でさらにコストカットする方法 二世帯住宅のコストを下げる方法はほかにもあります。 ここでは、押さえておきたい具体的なコストカットの方法を解説します。 造作収納・家具は慎重に検討する 作り付けの収納や家具は便利ですが、決して安くはないコストがかかるため注意が必要です。 オーダーメイドで家具を制作する場合と同程度の費用がかかる可能性があります。 住宅を建てる際に造作収納や家具をつけなくても、入居時に市販の収納や家具を買い足せば問題ないケースも多いです。 費用も安く済む傾向があります。 設備や内装をグレードダウンする グレードが高い設備や内装を選ぶと、その分だけコストがアップします。 特に、設備については機能を確認し、不要なものが含まれていないか確認しましょう。 たとえば、食洗機のように後で買い足せるものは無理に取り入れる必要はありません。 リビングや玄関以外の人目につきにくい場所なら、内装をグレードダウンしてもそれほど気にならないでしょう。 自分でできることは後で整える 住宅を建てる際はいろいろな作業を同時に手配できますが、自分でできることは後から対応したほうがコストカットにつながります。 たとえば、エアコンを設置したい場合は、業者を自分で探すと大幅に費用が安くなる可能性があります。 また、庭の整備は業者に依頼せず、入居後に趣味として楽しみながら行うのもひとつの方法です。 実績があるメーカー・工務店に依頼する なるべく安く二世帯住宅を建てるためには、コストカットについて豊富なノウハウを蓄積しているメーカーや工務店を選ぶことが大切です。 特に、地元に密着しながら営業しているメーカーや工務店なら、地域の特色や自治体の制度にも詳しいでしょう。 安心して住宅の建築を任せられる依頼先を選ぶことが大切です。 6.ローコストの二世帯住宅の事例 ローコストの二世帯住宅の事例としてはどのようなものがあるのでしょうか。 ここでは、具体的な事例を紹介します。 ■街並みに調和した和モダン住まい 外観と内観のいずれにおいても白と黒を基調としており、シンプルにまとめています。 シンプルモダンな内装がおしゃれで、世代を問わず落ち着いて暮らせる雰囲気です。 長期優良認定住宅となっており、長く安心して生活できます。 ■2世帯フリープランの開放感ある住まい リビングを吹き抜けにすることで、開放的で広々とした印象になっています。 リビングに掘りごたつを採用し、ゆったりと寛げる空間が特徴です。 太陽光発電取り入れており、無駄なく効率的に生活できる二世帯住宅です。 7.まとめ 二世帯住宅にはさまざまな種類があり、かかるコストもそれぞれ異なります。 ローコストで二世帯住宅を建てるためには種類だけでなく、 間取りや設備などにも工夫を取り入れることが大切です。 タナカホームズは、ローコストで高品質・高性能の住宅を提供しています。 暮らしやすい二世帯住宅を手頃な価格で手に入れたい人にもおすすめです。 会員登録や来場予約により、二世帯住宅を建てるための情報収集につなげてください。 会社名:田中建設株式会社 部署名:編集部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2021年9月10日 / 構造
ローコスト住宅の寿命は短くない!長く住める住宅を建てるコツを解説
ローコスト住宅とは、適正価格で手に入れられる人気の住宅です。 ローコスト住宅に魅力を感じ、実際に住宅を建てている人が増えています。 価格が安いローコスト住宅の寿命はどの程度なのでしょうか。 この記事では、ローコスト住宅の概要とともに寿命について解説します。 ローコスト住宅を建てたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。 目次 1.ローコスト住宅とは? 2.ローコスト住宅の特徴 3.ローコスト住宅の施工依頼先 4.ローコスト住宅にかかるコスト 5.ローコスト住宅の寿命 6.ローコスト住宅が短寿命なイメージを持たれやすい理由 7.長く住めるローコスト住宅を建てるコツ 8.ローコスト住宅を建てる際のオプションの選び方 9.ローコスト住宅を建てる際に把握すべき注意点 10.ローコスト住宅に長く住むには? 11.まとめ ローコスト住宅とは? ローコスト住宅とは、比較的低コストで購入できる住宅のことです。 適正価格で住宅を購入できるため、注目を集めています。 マイホームに憧れがあるものの高くて手が出ないと考えている人も、ローコスト住宅なら無理なく夢を実現できる可能性があります。 さまざまな企業がローコスト住宅を扱っているため、比較して検討しましょう。 ローコスト住宅の特徴 ローコスト住宅の仕上がりは、実際に工事を担当する業者や職人によって大きな差が出ます。 工事が雑な業者や職人を選んだ場合、入居してから不具合が発生する恐れもあるため注意が必要です。 安心して暮らせるローコスト住宅を購入するためには、依頼先についての情報を集めたうえで慎重に選ぶ必要があります。 ローコスト住宅の施工依頼先 ローコスト住宅の依頼先は複数あります。ここでは、具体的な施工依頼先について解説します。 ハウスメーカー ハウスメーカーは比較的大規模な企業が多く、品質が安定しているという特徴があります。全国展開しており、どの地域で住宅を建てたい場合も依頼できるハウスメーカーが多いです。 保証やアフターサービスも充実しているため、安心して依頼できます。 ただし、建材の入手方法によってはコストが高くなるケースもあります。 工務店 工務店は建設会社のことであり、地元で展開しているところが多いです。 それぞれの地域にあわせ、風土に適した住宅を提案している点が特徴的です。 工務店は地元で展開している水道や電気などの業者とも付き合いがあり、スムーズに工事を進められます。 ただし、工務店によって得意分野は異なるため、希望にマッチした工務店選びをすることが大切です。 設計事務所 設計事務所に依頼すれば、豊富なアイディアのもとで優れたデザインの住宅を建てられます。 さまざまなこだわりをもっている人にもおすすめです。 ただし、設計料や管理料を別途支払わなければならないため、コストが高くなることがあります。 低コストで住宅を建てたい場合は、予算をオーバーする可能性もあるでしょう。 ローコスト住宅にかかるコスト ローコスト住宅にかかるコストは、おもにイニシャルコストとランニングコストにわけられます。 ここでは、ローコスト住宅におけるそれぞれのコストと考え方について解説します。 イニシャルコストは安い ローコスト住宅はイニシャルコスト(初期費用)が安くなる傾向があります。 イニシャルコストとは、住宅を建てるためにかかる建築費のことで3大コストのうちのひとつです。 その他のコストとしては、ランニングコスト(維持費)やライフサイクルコスト(大型メンテナンス費)があります。 一般的に、イニシャルコストが安いとランニングコストが高くなる傾向があります。 ランニングコストとは、住宅を建てた後に発生する維持費のことです。 住宅を建てるときは、イニシャルコストとともにランニングコストについても考えておく必要があります。 ランニングコストは建て方によって左右される ランニングコストをなるべく抑えるためには、住宅を建てる際に注意が必要です。 イニシャルコストを下げるためにコストをカットした箇所は、劣化が早く進みます。 そのため、ランニングコストがかかる可能性が高いです。 また、住宅の気密性や断熱性が低い場合も、光熱費の影響でランニングコストが高くなる可能性があります。 ローコスト住宅の寿命 ローコスト住宅を建てる際には、その寿命を知っておくことも大切です。 ここでは、ローコスト住宅の寿命の目安を解説します。 ローコスト住宅の平均耐久年数 ローコスト住宅であっても、基本的な耐久年数は一般住宅とほとんど変わりません。 ローコスト住宅、一般住宅ともに耐久年数は木造なら約30年、鉄筋コンクリートなら約50年程度です。 価格が安くても、欠陥住宅でなければ長期的に住み続けられます。 ローコスト住宅における「長寿命」と「短寿命」の分岐点 ローコスト住宅の寿命は、さまざまな要因によって決まります。 環境や建材に加え、施工を担当する人の技術に影響を受ける場合が多いです。 なるべく寿命が長いローコスト住宅を建てるためには、信頼できる依頼先を選ぶ必要があります。 なかには、寿命について一定の基準を満たす住宅を建てられるハウスメーカーも存在します。 ローコスト住宅が短寿命なイメージを持たれやすい理由 ローコスト住宅は寿命が短いというイメージをもっている人が多いのは、過去に欠陥住宅の問題が発生して大きな話題になったらからです。 原因は、あるハウスメーカーによる必要以上の人員削減でした。 この問題は、ローコスト住宅の資材や建材の質とは関係ありません。 長寿命の住宅を建てるには、信頼できる依頼先を選ぶことが大切です。 ローコスト住宅が安い理由 ローコスト住宅の価格が安いのは、あらかじめプランや間取りが規格化されているためです。 一定のパターンのなかから好きなものを選ぶスタイルになっているため、業者は資材や建材をあらかじめ安く大量注文できます。 また、広告費や人件費を可能な範囲で削減し、コストを少なく抑えるための工夫をしています。 長く住めるローコスト住宅を建てるコツ 長く暮らせるローコスト住宅を建てるために、どのような建材を使用しているかチェックすることが大切です。 依頼する業者が耐久性のある建材を使用しているかどうか事前に確認しておきましょう。 また、業者によって引き渡し後のメンテナンスに対応している期間は異なります。 なるべくメンテナンス期間が長い業者を選ぶと安心です。 ローコスト住宅を建てる際のオプションの選び方 ローコスト住宅でも、オプションで設備やデザインを追加できます。 ただし、最低限必要なものは基本のプランに含まれているため、必ず選ぶべきオプションはありません。 どうしてもこだわりたい部分があれば、オプションを検討しましょう。 事前に展示会で住宅の様子を確認すると、どのようなオプションが必要かをイメージしやすくなります。 ローコスト住宅を建てる際に把握すべき注意点 ローコスト住宅を建てるときは、気をつけたいこともあります。 ここでは、具体的な注意点について解説します。 間取りの自由度が低い ローコスト住宅ではプランが規格化されており、間取りもある程度決まっているケースがほとんどとなっています。 あらかじめ設計しておけば細かいやり取りをする必要がなく、設計にかかるコストを抑えられるからです。 複数のパターンのなかから好きなものを選べますが、自由に間取りを決められるわけではない点に注意しましょう。 オプションによって割高になる オプションをたくさん追加すれば、その分だけ費用が上がります。 たとえば、耐震性能の向上、水回りの設備のアップグレード、床材の変更などを希望する場合はオプションとなります。 まずは標準仕様を確認し、予算を考慮しながら希望にあわせてオプションを調整しましょう。 見積書を受け取ったときや施工の打ち合わせの際によく確認してください。 住宅性能が落ちる可能性がある ローコスト住宅によっては、標準仕様のグレードが低くて性能が劣る可能性もあります。 特に、耐震性、断熱性、気密性などは暮らすうえで重要な部分であるため、しっかりチェックしなければなりません。 コストカットのために間仕切りを減らしている場合、空調が効きづらくて余計な光熱費がかかる恐れもあります。 ローコスト住宅に長く住むには? ローコスト住宅で長く生活し続けるためには、メンテナンスが大切です。 これはローコスト住宅に限ったことではなく、どの住宅においてもメンテナンスによって寿命が大きく変化する可能性があります。 日頃からこまめに手入れをするのはもちろんですが、定期的に業者へ依頼して本格的なメンテナンスを行うことが大切です。 まとめ ローコスト住宅の寿命は条件によってもさまざまです。 基本的には一般住宅と同じく長期的に生活できるため、なるべくコストを抑えて住宅を購入したい人に適しています。 ハウスメーカーや工務店の特徴を比較し、自分たちに最適な依頼先をみつけましょう。 タナカホームズでは、高品質かつ高性能のローコスト住宅を扱っています。 良質な住宅を手頃な価格で手に入れられるため、多くの人から選ばれています。 まずは会員登録や来場予約を行い、情報収集に役立ててください。 会社名:田中建設株式会社 部署名:編集部 執筆者名:大勢待 昌也 執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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2021年9月10日 / 構造
家の屋根の形状12選と素材6選|それぞれのメリットや選ぶ際のコツを解説
屋根の形状や素材によって、家の雰囲気は大きく変わります。 この記事では、これから家を建てようと計画されている人に向けて、家の屋根の形状や素材の特徴について解説しています。 また、屋根の形状や素材別のメリット・デメリット、選ぶ際のコツ、注意点などについても解説しているため、ご自身の家づくりの参考にしてください。 目次 1.家において屋根が重要な理由 2.家の屋根の形状【12種類】 3.代表的な屋根の素材【6種類】 4.最適な屋根を選ぶためのコツ 5.まとめ 1.家において屋根が重要な理由 家づくりでは、外壁や内装、住宅設備、インテリアなどを重視しがちですが、屋根についても考慮する必要があります。 どのような屋根の形状や素材を選ぶのかによって、家のデザイン性はもちろん、住み心地や雨漏りのリスク、将来必要になり得るメンテナンス費用などが大きく変わってきます。 2.家の屋根の形状【12種類】 日本で代表的な屋根の形状は、切妻屋根・片流れ屋根・寄棟屋根・陸屋根などが挙げられます。 このほかにも、さまざまな形状の屋根が存在します。 それぞれの屋根の特徴やメリット・デメリットについて確認していきましょう。 ■切妻(きりづま)屋根 切妻(きりづま)屋根は、日本でも人気の屋根です。 三角形のような形状をしており、「山型」や「本を開いて伏せた形」というように表現される場合があります。 切妻屋根は、2枚の流れを頂上部であわせたシンプルな構造のため、平屋から2~3階建てなどのさまざまな住宅に取り入れやすい屋根として知られています。 メリット・デメリット 切妻屋根を選ぶメリットは、流れが頂上部であわさるシンプルな構造であることから、水はけがよく、安いコストで設置できることです。 一方、デメリットは屋根の頂上部付近などの紫外線が当たりやすい場所が劣化しやすいことです。 ■片流れ(かたながれ)屋根 片流れ(かたながれ)屋根は、切妻屋根に流れが2枚あるのに対し、片側のみに傾斜のある流れで構成されている屋根です。 すっきりとしたイメージから、洋風やスタイリッシュな外観の家、狭小住宅などに向いています。 また、流れの面積が大きいため、太陽光発電システムを導入したい場合におすすめの形状です。 メリット・デメリット 片流れ屋根のメリットは、デザイン性が高く、屋根裏のスペースを有効活用できることです。 また、シンプルな構造のため、比較的安いコストで設置できます。 一方、デメリットは風雨を一面で受けやすいため耐風性が低く、大雨の日は雨どいがあふれる可能性があります。 ■寄棟(よせむね)屋根 寄棟(よせむね)屋根は、切妻屋根と同様に設置されるケースが多い形状の屋根です。 台形の屋根と三角形の屋根の合計4枚で構成されており、それぞれの屋根に勾配がついています。 2枚の流れで構成されている切妻屋根に比べて、継ぎ目が多い点が寄棟屋根の特徴のひとつです。 また、切妻屋根よりも勾配の角度が小さいため、流れの長さが短い傾向にあります。 メリット・デメリット 寄棟屋根を選ぶメリットは、4枚の屋根で支えるため耐風性が高く、外壁の大部分を雨や紫外線から守りやすいことです。 一方、デメリットとして、継ぎ目が多いために建築コストが高くなりやすい、ソーラーパネルの設置がむずかしいなどが挙げられます。 ■陸(りく・ろく)屋根・フラットルーフ式無落雪屋根 陸(りく・ろく)屋根は、勾配がない平らな形状をしており、鉄筋コンクリート造の住宅で多く見られます。 フラットルーフ式無落雪(むらくせき)屋根も同じ形状で、落雪による事故を防ぐために北海道などの積雪地域で建てられる住宅に設置するケースが多いです。 すっきりとした見た目のため、デザイン性の高い住宅などにも向いています。 無落雪(むらくせき)屋根については、別で解説します。 メリット・デメリット 屋根の形状が平らなため、屋上を設置できるほか、掃除やメンテナンスを行いやすいメリットがあります。 ただし、屋根に勾配がないことから、水や雪が溜まりやすいため、定期的な点検やメンテナンスが必要です。 ■バタフライ型屋根・スノーダクト式無落雪屋根 バタフライ型屋根は、切妻屋根をひっくり返したようなV字型の形状をしている屋根です。 2枚の流れが接合する中央部が最も低く、羽を広げたチョウチョのような個性的な形状が特徴的です。 スノーダクト式無落雪屋根も、バタフライ型屋根と同様の形状をしています。 他の家と差別化した家を建てたい場合におすすめです。 無落雪(むらくせき)屋根については、別で解説します。 メリット・デメリット 個性のある外観の家を建てられるうえに、中央部の窪みに融雪用の機器を設置すれば雪が自然に解けるため雪下ろしをする必要がありません。 ただし、水や雪が溜まりやすいため、排水処理や積もった雪の重量に耐えられる強度にする必要があります。 ■無落雪屋根(フラットルーフ方式・スノーダクト式・勾配屋根方式) 無落雪屋根は主に3種類あり、積雪地域での雪下ろしの手間を省ける形状の屋根です。 フラットルーフ方式は、ほぼ水平に近い緩やかな傾斜がついており、雨水や雪解け水は傾斜のある方向へ流れます。 スノーダクト式は、雨水や雪解け水が中央にあるダクトを伝って排水できる屋根です。 勾配屋根方式は、三角形の屋根に雪止めが設置されており、雪解け水が横方向に流れ落ちます。 メリット・デメリット 無落雪屋根は、雪下ろしにかかる負担軽減や落雪による事故のリスクを減らせます。ただし、雪が溜まりやすいため強度のある屋根が求められます。 また、雪庇(せっぴ)・雨漏り対策が必要なため、年1回のメンテナンスが不可欠です。 ■方形(ほうぎょう)屋根 方形(ほうぎょう)屋根は、寄棟屋根や四角錐、ピラミッドなどに似た形状をしている屋根です。 4枚の屋根には同じ角度の傾斜がついているため、雨や雪が溜まりにくく四方に分散されます。 メリット・デメリット メリットは、四方で支え合う構造をしているため、風雨に強く外壁を守りやすい点です。 一方、デメリットは屋根の形状にあわせて正方形の設計にする必要があることから、間取りや外観のデザインが制限されてしまう点です。 ■入母屋(いりもや)屋根 入母屋(いりもや)屋根は、三角形の切妻屋根と4枚の屋根で構成される寄棟屋根を組み合わせた形状の屋根です。 寄棟屋根の上に切妻屋根が設置されるのが一般的で、都心部よりも地方で多く見られる形状です。 メリット・デメリット メリットは、耐風性・断熱性・通気性が高いことです。 また、日本家屋の伝統的な屋根のため和風の外観の家に向いています。 デメリットは棟からの雨漏りするリスクがあること、複雑な構造をしているため、建築・メンテナンス費用が高額になりやすいことです。 ■差しかけ屋根・招き屋根 差しかけ屋根・招き屋根は、切妻屋根の片面をずらしたようなユニークな形状の屋根です。 屋根と屋根の間隔は自由に設計でき、外壁部分に窓を設置するなど、デザインの選択肢が広がります。 メリット・デメリット メリットは、採光がとりにくい土地に家を建てる場合でも、屋根と屋根の間の外壁に窓を設置して自然光を取り入れられることです。 デメリットは、下側の屋根に雨漏りが発生するリスクが高くなる点です。 ■半切妻(はんきりづま)屋根・はかま腰屋根・ドイツ屋根 半切妻(はんきりづま)屋根・はかま腰屋根・ドイツ屋根は、建築基準法で高さ斜線制限のある土地に家を建てる際に採用されるケースが多い屋根です。 切妻屋根の頂上部を平らにしたような形状のことを半切妻といい、屋根の高さを調整できます。ドイツでは一般的な屋根のため、ドイツ屋根とも呼ばれています。 メリット・デメリット メリットは、室内の面積を小さくせずに2階建ての家を建てられることです。 また、ドイツ風のデザインにしたい場合におすすめです。 ただし、継ぎ目が多いため雨漏りのリスクが高まります。 定期的な点検やメンテナンスが必要です。 ■越(こし)屋根 越(こし)屋根は、大きな切妻屋根の上に小さな切妻屋根が組みあわさった形状の屋根です。 なかには、屋根から突出した窓に小さな切妻屋根を乗せたタイプの屋根もあります。 一般住宅で採用されることはあまりありません。 メリット・デメリット メリットは、断熱性や通気性に優れており、夏は屋根裏の熱気を屋外へ排出できる点です。 デメリットは、複雑な形状をしているために施工費用が高くなること、点検やメンテナンスに高度な技術が求められることです。 ■鋸(のこぎり)屋根 鋸(のこぎり)屋根は、片流れ屋根の建物を組み合わせたような形状で、横から見るとギザギザしたノコギリの刃に似ている屋根です。 一般住宅で採用されることは少なく、広い工場などの屋根に用いられる場合が多いです。 メリット・デメリット メリットは、屋根と屋根の間の外壁に窓を設置でき、自然光を取り入れやすい点です。 一方、デメリットは屋根の間の外壁部分に継ぎ目ができることから雨水が流れ込みやすくなり、雨漏りのリスクが高まる点です。 ■錣(しころ)屋根 錣(しころ)屋根は、寄棟屋根の上に切妻屋根を組み合わせたような形状をしています。 寺院などの伝統的な建物によく用いられる屋根で、一般住宅に採用されることは少ないです。 メリット・デメリット メリットは、寄棟屋根と切妻屋根の二段構えの外観から、厳かな雰囲気を演出できることです。デメリットには、複雑な構造のため施工費用が高くなりやすいこと、継ぎ目が多く雨漏りのリスクが高くなることが挙げられます。 3.代表的な屋根の素材【6種類】 ここでは、屋根に使用される代表的な6種類の素材について解説します。 ■ガルバリウム鋼鈑 ガルバリウム鋼鈑は、アルミニウムや亜鉛、シリコンを合金に加工したものの総称を意味する金属製の屋根材です。 軽量かつ耐久性・防水性が高いため、一般住宅の屋根に使用されるケースが増えています。 防水性に高いことから、積雪地域でも採用されています。ただし、強風や塩害に弱いため、定期的にコーティングを再塗装しなければなりません。 ■ジンカリウム鋼板(石粒付きガルバリウム鋼鈑) ジンカリウム鋼板(石粒付きガルバリウム鋼鈑)は、細かく砕かれた天然石をガルバリウム鋼板に吹き付けた屋根材です。 ガルバリウム鋼板よりも断熱性・耐久性・遮音性が高く、定期的な塗装を必要としません。 吹き付ける天然石の色を変えることで、見た目の印象を変えられます。 とくに、洋風の家に向いています。 ■トタン トタンは、鉄板を亜鉛メッキで覆われた金属製の屋根材です。 屋根のほかに外壁にも使われることがあります。 トタンを使用すれば安いコストに抑えられますが、デザイン性・断熱性・耐久性・遮音性が低いため一般住宅にはあまり向いていません。 ただし、近年は進化しており雨漏りや耐久性が高いものもあります。 ■スレート スレートは、粘板岩が用いられている天然スレートと、セメントと繊維材料を薄い板状にした化粧スレートの2種類があります。 天然スレートは防火性や耐水性が高く、屋根材として人気です。 化粧スレートは耐震性が高く、施工費用を安く抑えられます。 ただし、化粧スレートはひび割れやカビが発生しやすいため、10年に1度程度は塗装によるメンテナンスが必要です。 ■瓦(日本瓦・西洋瓦) 瓦(日本瓦・西洋瓦)は、粘土瓦やセメント・コンクリートが原料の瓦、いぶした瓦、釉薬でツヤ出しされた瓦など、さまざまな種類があります。 粘土瓦は耐久性が高く、最長で100年程度使用できるといわれています。 ただし、瓦は他の屋根材よりも重いため、瓦の重みに耐えられる耐久性の高い外壁と屋根に施工しなければなりません。 ■アスファルトシングル アスファルトシングルはガラス基材の表面にアスファルトをコーティングしたシート状の屋根材で、海外で人気があります。 安価で施工できるうえに、アスファルトの色を変えることでさまざまな色合いの屋根に仕上げられます。 4.最適な屋根を選ぶためのコツ 最適な屋根は、理想のマイホーム像や建築上の条件などによって変わってきます。 屋根の種類や素材を選ぶ際は、デザインだけでなく機能性や法律なども考慮しなければなりません。 屋根選びを間違えると、施工費用やメンテナンス費用などが高くなるため、専門家に相談しながら決めることをおすすめします。 5.まとめ 屋根にはさまざまな種類の形状や素材があるため、それぞれの特徴やメリット・デメリット、機能性などを把握したうえで、最適な屋根を選ぶことが大切です。 屋根選びには専門知識が必要なため、専門家に相談して決めましょう。 タナカホームズは、ローコストで高品質・高性能な住宅を販売している会社です。 高品質な住宅を手頃な価格で手に入れたい人におすすめです。 家づくりの専門家に相談しながら屋根の形状や素材を選びたい人は、まず会員登録をお試しください。 会員登録 ※ここに執筆者情報を入れるとSEOに効果があると言われています。 会社名: 部署名: 執筆者名: 執筆者の略歴(職務経歴、保有資格、受賞歴など): 執筆者の写真: 執筆者のSNSのリンク:
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