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2025年8月8日 / 土地
南海トラフ地震が起きたら?福山市の被害とリアルな影響

甚大な被害が想定される南海トラフ地震が発生するのではないかと話題を集めていますが、福山市はどれぐらいの被害を受けるのでしょうか?
今回は南海トラフ地震が起きた場合の福山市の被害、影響について解説します。
南海トラフ地震に備えて家庭でできることまでご紹介しているため、ぜひ災害対策にお役立てください。
目次
1.そもそも「南海トラフ地震」とは

■出典:「南海トラフで発生する地震」(地震調査研究推進本部)
南海トラフ地震とは、駿河湾(静岡県)から日向灘沖(宮城県)にかけてのプレート境界を震源とする大規模地震です。
南海トラフ地震の平均発生間隔は88.2年。
前回の昭和南海地震(1946年)から約80年が経過しようとしているため、南海トラフ地震が発生するのではないかと話題になっています。
[南海トラフ地震の歴史]
□ 1361年 東海地震、南海地震
□ 1498年 明応地震
□ 1605年 慶長地震
□ 1707年 宝永地震
□ 1854年 安政東海地震、安政南海地震
□ 1944年 昭和東南海地震
□ 1946年 昭和南海地震 ※前回の発生から約80年が経過
被害エリア
政府は南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループを設置し、地震による被害を科学的に想定しています。

■出典:「南海トラフ巨大地震最大クラス地震における被害想定について」(内閣府防災情報)
報告書の震度分布図(基本ケース)だと、太平洋沿岸の一部地域では震度7となり、隣接する地域でも震度6強、6弱の強い揺れが発生すると予想されています。

■出典:「南海トラフ巨大地震最大クラス地震における被害想定について」(内閣府防災情報)
また、津波高分布図(ケース1)では太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波が襲来するとも予想されています。
過去の地震を振り返ると、東側でM8.6の大地震(安政東海地震)が発生した後に、西側でM8.7の大地震(安政南海地震)が発生するなど、一度で終わらない可能性も秘めています。
発生する確率
南海トラフ地震の平均発生間隔は88.2年で、前回の昭和南海地震(1946年)から約80年が経過するため可能性が高まってきています。
政府の地震調査研究推進本部によると、南海トラフ地震が30年以内に起きる確率は80%とのことです。
2024年時点の地震発生確率は70%でしたが、2025年1日に計算し直して、地震発生確率が80%程度に引き上げられました。
いつ地震が起きても不思議ではないため、自らの命、大切な人の命を守るために備えてほしいと地震調査委員長は呼びかけています。
2.福山市で南海トラフ地震が起きたら
南海トラフ地震が起きたら、福山市はどれぐらいの被害、影響が出るのかを確認しておきましょう。
地震の被害や影響
福山市によると、南海トラフ地震の市内で想定される最大震度は6強です。
震度6強では、次のような被害が想定されます。
□ 這わないと動くことができず、飛ばされる
□ 固定していない家具のほとんどが移動し倒れる
□ 耐震性の低い木造建物は傾いたり倒れたりする
□ 大きな地割れが発生する
□ 大規模な地すべりや山体の崩壊が発生する
「揺れやすさマップ」で自分の住むエリアについて確認

■出典:「揺れやすさマップ(想定地震:南海トラフ巨大地震)」(福山市)
福山市では南海トラフ地震が発生した際に、お住まいの地域がどの程度揺れるのかを表した揺れやすさマップを公開しています。
見たい場所の番号を選択すると、枠内の地図が拡大されて表示され、どれぐらいの震度なのかを調べられます。
「人の体感・行動」「屋内(屋外)の状況」「木造建築物(住宅)の状況」「鉄筋コンクリート造建築物の状況」も説明されているため、南海トラフ地震が発生するとどうなるかイメージしやすいです。
そのため、住んでいるエリアを確認してみてください。
津波は起きるか
南海トラフ地震が発生した際に、福山市では2mを超える津波が襲来するとも予想されています。 また広島県が公表している「広島県津波浸水想定図」では、3.0m以上浸水するエリアもあるため、水害に注意が必要です。
3.0mを超えると、2階部分まで浸水する可能性が高まるため、どこかに避難する必要があります。
3.南海トラフ地震に備えて家庭でできること

自らの命、大切な人の命を守るために今から準備をしておきましょう。
ここでは、南海トラフ地震に備えて家族でできることを3つご紹介します。
家族で「地震が起きたら」を話し合う
南海トラフ地震が発生した場合を想定して、避難方法や連絡方法を家族で話し合っておきましょう。
まずは、家の中をチェックして危険箇所を探します。
例えば、家具が転倒して出入口が塞がれてしまうと避難できなくなります。
そのため、出入り口に家具を置かないようにしましょう。
また、大きな家具が転倒して下敷きにならないように、転倒、落下の防止対策をしておくことをおすすめします。
次にハザードマップを確認して、避難場所と避難経路を決めておきます。
避難経路のどこに集まるかを話し合っておくと万が一の際にも安心です。
小さなお子さまがいる場合は防災カードを作成しておき、携帯してもらいましょう。
このように、家族で「地震が起きたら」を話し合うことで、南海トラフ地震が発生した場合でも落ち着いて行動できるようになります。
■こちらもチェック|ハザードマップでわかる、福山市の安全なエリア・危険なエリア
家具などを固定しておく
繰り返しになりますが、家具が転倒してしまうと出入口が塞がれてしまったり、下敷きになり避難できなくなってしまったりします。
阪神・淡路大震災の際に、建物の中で怪我をした人の約半数(46%)は、家具の転倒、落下で怪我をしています。
これに、ガラスの飛散により怪我を負った人(29%)を加えると、4分の3の人が建物内で怪我をしているのです。
つまり、家具などを固定してガラスの飛散防止対策を施せば、地震が起きても怪我をせずに済みます。
大切な家族を守るためにも家具などを固定しておきましょう。
防災グッズを準備しておく
災害時に安全を確保し、生活を維持するために防災グッズを準備しておきましょう。
福山市では、次のような備えが推奨されています。

4.まとめ
南海トラフ地震とは、駿河湾(静岡県)から日向灘沖(宮城県)にかけてのプレート境界を震源とする大規模地震です。
前回の地震から約80年が経過しようとしているため、南海トラフ地震が発生するのではないかと話題になっています。
南海トラフ地震の福山市内で想定される最大震度は6強です。
しかし、南海トラフ地震に備えて家庭でできることを実践しておけば、被害を最小限に抑えられます。
自然災害リスクの少ない土地を購入し、地震に強い家づくりをすることも1つの選択肢です。
タナカホームズは、災害リスクを考慮した家づくりを得意としています。
そのため、家族で安心して住める家づくりをしたいとお考えの方は、ぜひタナカホームズ福山店お気軽にご相談ください。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:経営企画部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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