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2025年12月12日 / 暮らし・育児
宇部市の魅力をさくっと解説!自然・文化・利便性がそろう街

山口県宇部市は、「自然」「文化」「利便性」の三拍子が揃った、近年注目度が急上昇している住みたい街です。
温暖な気候、充実した医療機関、そして山口宇部空港を持つ利便性は、移住や二拠点生活を検討する方に最適です。
しかし、「宇部市の具体的な魅力やエリアの特徴が知りたい」という方も多いでしょう。
この記事では、宇部市がなぜ選ばれるのか、その暮らしやすさの理由から、ときわ公園などの文化的魅力、さらに住まい選びに役立つエリア別の特徴まで徹底解説します。
宇部市での新生活を具体的にイメージするための決定版です。
目次
1.宇部市はなぜ“住みたい街”に選ばれるのか

山口県宇部市は、約16万人が暮らす瀬戸内海に面した温暖な都市です。
かつては工業都市としての顔を持っていましたが、現在は「緑と花と彫刻の街」を標榜し、自然環境や住環境の整備に力を入れています。
都会の利便性と豊かな自然が調和している点が評価され、近年、移住や二拠点生活を検討する人々から「住みたい街」として注目を集めています。
宇部市が選ばれる理由を具体的に見ていきましょう。
温暖で1年中過ごしやすい気候
宇部市は、瀬戸内海に面しており、比較的温暖な気候に恵まれています。
年間を通じて穏やかな気候であるため、四季折々の変化を楽しみながら、快適に過ごしやすいのが大きな魅力です。
冬場も雪が積もることは稀で、1年を通してアクティブに活動したい方や、温暖な気候の中でゆったりと暮らしたい方にとって理想的な環境です。
また、工業都市でありながら「緑と花と彫刻の街」を掲げているように、自然環境の整備にも力を入れているため、都市部でも緑を感じられる住環境が広がっています。
必要なものがコンパクトに集まる利便性
宇部市は、地方都市としては程よい集積度を持つ街です。
生活環境においては、ショッピングセンターや飲食店が充実しており、毎日の買い物にも困りません。
スーパーやドラッグストアも幹線道路沿いに多いため、車があれば快適な買い物環境が整っています。
さらに、JRの2路線が東西に走り、山陽自動車道が市の中央を横断し宇部ICが利用できるため、交通利便性も高いといえます。
映画館や遊園地などのレジャー施設だけでなく、温泉や山、海も身近にあり、休日も多様な過ごし方ができる点も、暮らしの質の高さを証明しています。
医療機関が充実しており、いざというときに安心
安心して暮らせる街を選ぶ上で、医療体制の充実は非常に重要な要素です。
宇部市は、高度な医療を提供する総合病院から地域に根ざしたクリニックまで、医療機関が充実しており、いざというときにも安心できる環境が整っています。
また、子育て環境についても充実しており、保育所などが36か所もあり、待機児童はゼロという実績があります。
高校も普通科だけでなく商業科や大学の付属校など計9校があり、進路の選択肢も豊富です。
さらに、山口大学のキャンパスもあるなど、教育環境も整っているため、子育て世代にも暮らしやすい街として評価されています。
二拠点生活にも嬉しい山口宇部空港

宇部市が特に優れている点の一つが、市街地に近い位置に山口宇部空港(特定地方管理空港)があることです。
空港まで車で約10分前後という非常に優れたアクセス性が魅力です。
この空港は本州の空港としては最西端に位置し、かつては近隣の空港と空域が重なる問題がありましたが、管制システムの導入により解消され、発着の効率が改善しています。
この高い交通利便性は、二地域居住(二拠点生活)を検討している方にとって大きなアドバンテージとなります。
首都圏や遠方への移動がスムーズに行えるため、仕事やプライベートでの移動負担が少なく、多様なライフスタイルを実現しやすい環境が整っています。
2.歴史と文化が息づく“魅力あるまち”宇部市
宇部市は、単に利便性が高いだけでなく、長きにわたって育まれてきた文化と芸術が街全体に息づいています。
特に、自然とアート、そして現代のポップカルチャーが融合した独自の景観は、宇部市ならではの大きな魅力です。
桜の名所として愛されるときわ公園

宇部市の文化と自然の中心地といえば、ときわ公園です。
常盤湖を中心に広がるこの総合公園は、その広さが約189ヘクタール(東京ドーム約40個分)にも及び、四季を通じて市民の憩いの場となっています。
園内には、約3,500本の桜をはじめ、約2万株のショウブやツツジ、アジサイなどが咲き誇り、1年を通して様々な花の景観が楽しめます。
また、家族連れで楽しめるレジャースポットが充実しているのも魅力です。
自然のままの動物の姿が鑑賞できる「ときわ動物園」や、世界の地域をテーマにした「世界を旅する植物館」、観覧車やスリル満点のアトラクションを備えた「ときわ遊園地」などがあり、1日中過ごすことができます。
さらに近年では、2023年10月に人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する全長7メートル超の「ロンギヌスの槍」が湖畔に設置され、大きな話題となりました。
毎年冬には全国から注目を集めるイルミネーションイベントも開催されるなど、年間を通じて活発なイベントが行われています。
街を彩る彫刻と文化の景観
宇部市は、環境整備の一環として早くから芸術文化を取り入れ、「緑と花と彫刻の街」づくりを推進してきました。
この取り組みの象徴が、市の至る所に点在する彫刻作品です。
宇部市では、国際的な公募展である「UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」を長年開催しており、受賞作品がときわ公園や市街地に恒久設置されています。
街角を歩けば、風景に溶け込むアート作品を日常的に目にすることができ、市民の芸術への関心を高めています。
このユニークな取り組みにより、宇部市全体がまるで巨大な野外美術館のような景観を呈しており、文化的な豊かさを感じられるのが大きな魅力です。
芸術と産業が共存し、暮らしの中に「美」が息づく環境は、宇部市ならではの個性を生み出しています。
エヴァンゲリオンの舞台となった“聖地”としての顔

宇部市は、世界的な人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの「聖地」の一つとして、国内外のファンから熱い注目を集めています。
その理由は、テレビや映画のシリーズで監督を務めた庵野秀明氏が宇部市出身であることにちなんでいます。
特に、シリーズの完結編である『シン・エヴァンゲリオン劇場版』では、宇部新川駅周辺など、宇部市内の風景が重要な舞台として登場し、ファンの間では「巡礼地」となっています。
これにちなみ、宇部市を代表する玄関口である山口宇部空港では、エヴァンゲリオンとコラボレーションしたイベントが開催されています。
空港を運営する山口宇部空港ビルが企画し、国内線の建物内にキャラクターの巨大立像や等身大フィギュアが展示され、訪れるファンを楽しませています。
宇部市は、過去の歴史や文化だけでなく、現代のポップカルチャーとも強く結びつき、ユニークな魅力を発信し続けています。
3.宇部市のエリア別特徴
宇部市は、瀬戸内海沿岸の市街地から、内陸部の山間地域まで、エリアによって環境や利便性が大きく異なります。
住まいや土地を選ぶ際には、各エリアの特性を理解することが非常に重要です。
ここでは、宇部市の地域を大きく4つに分け、それぞれの特徴と地価の傾向を解説します。
東部エリア
東部エリアは主に東岐波や西岐波、川上地区などが含まれ、宇部市の東の玄関口として山口市方面へのアクセスが良いのが特徴です。
海に面した地域が多く、自然環境に恵まれながらも、生活利便施設が整った郊外型の暮らしが可能です。
このエリアの居住者は市民意識調査において最も高い割合を占めており、地域の人気を反映しています 。
特に子育てに関する施策への満足度が比較的高く、安心感のある住環境が評価されていると言えます。
地価の面では、エリア内に含まれる居能駅周辺の坪単価が約16.4万円と、市内で最も高水準にあり、人気の高さがうかがえます。
中南部エリア
中南部エリアは、宇部市の中心市街地であり、上宇部、琴芝、新川、藤山などの主要地区を含み、人口が最も集中しています 。
行政・商業・交通の中心地としての機能が集積しており、JR宇部線や小野田線が通り、宇部新川駅や琴芝駅など主要駅へのアクセスが良いのが魅力です。
ショッピングセンターや主要な医療機関がコンパクトに集まっているため、生活必需品の買い物が便利であると感じる市民の割合も高いです。
地価ランキング上位の駅が集中するため、土地の取得費用は高くなりますが、居住者による「住みやすい」と感じる割合は市内で最も高い地区の一つです 。
また、医療体制の充実度についても満足度が高く、安心できる都市型の生活が望めます。
西部エリア
西部エリアは、厚南、黒石、厚東地区などが含まれ、山陽小野田市に隣接しています。
山陽自動車道の宇部ICや山口宇部空港に近く、広域交通の利便性が非常に高いのが特徴です。
郊外型の大型商業施設も立地しているため、車での生活利便性は整っています。
このエリアの居住者は、市民意識調査でスポーツ・レクリエーション活動の頻度が、他の地区に比べて高い傾向がみられます。
地価は中心部に比べて全体的に落ち着きますが、厚東駅周辺では坪単価が約3万円と比較的安価であり、土地代のコストを抑えて広い敷地を探したい場合の候補地となります。
北部エリア
北部エリアは、小野、船木、万倉、吉部など、宇部市の内陸部に位置する山間地域が中心です。
市内で最も人口が少ないエリアであり、豊かな里山や自然環境に恵まれた静かな暮らしが最大の魅力です。
新鮮な農林水産物を身近に感じられるという点で、他の地区よりも満足度が高い結果が出ています。
しかし、その反面、公共交通の便が相対的に低いため、生活は基本的に車移動が中心となります。
市民意識調査では、この地区の居住者が「住みやすい」と感じる割合が他の地区に比べて最も低く、公共交通の不便さが主な要因であると考えられます。
広い土地を安価に取得できるメリットはありますが、日常生活の利便性については事前の確認が不可欠です。
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4.宇部市に住んで後悔しないために知っておくこと

宇部市は「住みやすい」と感じる市民が約88.1%に達しており、暮らしの満足度は高い水準にありますが、移住や定住を検討する際には、都市特有の課題や地域ごとの特性を事前に把握しておくことが重要です。
ここでは、宇部市で快適に暮らすために、特に注意すべき点を解説します。
基本的には車移動が中心
宇部市は、日常生活や休日の過ごし方において、自動車移動が中心となることを前提に計画を立てる必要があります。
市民意識調査では、「公共交通が不便」であるという回答が、住みにくいと感じる理由の約63.6%と最も高く、若者世代からシニア世代まですべての世代で共通の課題と認識されています。
特に、市内の鉄道や路線バスなどの公共交通を「この1年利用していない」と回答した市民の割合は50.7%にも上り、公共交通の利便性が低い実態を示しています 。
市内にはJRの路線や高速道路(山陽自動車道)が走っているため、広域交通の利便性は高いですが、日常の買い物や通勤・通学、病院へのアクセスといった生活圏内においては、自家用車や自転車が必須となります。
生活拠点を決める際は、駐車場の確保や、幹線道路へのアクセスが良いかなど、車での移動を考慮した物件選びが不可欠です。
エリアごとに環境や雰囲気が大きく異なる
宇部市は前述の通り、海沿いの市街地から山間部まで広がり、エリアごとに環境や雰囲気が大きく異なります。
この地域差を理解しないまま住まいを決めると、後悔の原因になりかねません。
例えば、中南部エリア(中心市街地)は、商業施設や医療機関、ときわ公園などの文化施設が集中し、生活利便性が非常に高い地域です。
一方、北部エリアは、豊かな自然環境に恵まれ、農林水産物を身近に感じる暮らしができますが、公共交通の不便さから、居住者が「住みやすい」と感じる割合が他の地区に比べて最も低い傾向があります 。
東部エリアは中心部に近い利便性と自然のバランスが取れていますが、東岐波などの人気駅周辺は地価が高くなります。
また、市民意識調査の居住地区別データを見ると、東部、中南部、西部、北部の4つの地区のうち、中心的な機能が集積する中南部と西部では市政への関心度が高い傾向がある一方で、東部地区と北部地区では関心が低くなる傾向も見られます。
住まい選びの際は、単に利便性だけでなく、地域コミュニティへの参加意向や、そのエリアが持つ自然環境と都市機能のバランスを、ご自身のライフスタイルに合わせて慎重に検討することが、宇部市での快適な生活に繋がります。
5.まとめ
宇部市は、温暖な気候と充実した医療・教育環境、山口宇部空港を持つ「利便性」「自然」「文化」が揃った住みやすい街です。
ときわ公園や街中に点在する彫刻、エヴァンゲリオンの聖地としての顔など、独自の文化的な魅力も豊富です。
しかし、宇部市で快適な生活を送るためには、「車中心の生活」になること、そして「エリアごとの特性」を理解することが不可欠です。
中心部(中南部)は利便性が高い一方で、北部エリアは自然豊かですが公共交通の不便さが課題です。
新生活を後悔なく始めるためには、移住先の候補エリアを絞り込む際、ご自身のライフスタイルと照らし合わせ、地域の利便性と特性を総合的に判断することが成功の鍵となります。
ぜひこの記事を参考に、宇部市での理想的な暮らしを実現してください。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:経営管理室
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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