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2026年1月14日 / 土地
周南市のハザードマップで確認!家づくり前に知っておきたい災害リスクと対策

注文住宅の建築を進める中で、デザインや設備と同じくらい大切なのが「安全性の確認」です。
自然災害が発生している現在、土地選びの段階から災害リスクを把握しておくことが、安心して長く暮らせる住まいづくりに影響します。
山や川に囲まれた地形を持つ周南市でも、過去に豪雨による大きな被害が発生しており、災害への備えが必要です。
そこで役立つのが、自治体が提供する「ハザードマップ」です。
今回は、過去の災害事例や周南市のWEB版ハザードマップの使い方、活用方法について解説します。
土地選びや設計前の判断材料として、ぜひ参考にしてください。
目次
1.周南市で過去に起きた自然災害
住まいづくりを検討する際、まず把握しておきたいのが地域の過去の災害履歴です。最初に、周南市で大きな被害をもたらした平成30年7月豪雨の事例を紹介します。
平成30年7月豪雨
平成30年7月に西日本を中心に発生した豪雨は、7月5日に西日本まで南下し、その後停滞しました。
さらに、台風7号も発生し、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨に見舞われました。
山口県においても、7月5日未明から8日にかけて、広範囲で激しい雨が降り続け、周南市も地盤が緩み山の崩落や土石流の発生、河川の堤防決壊、浸水により住宅等への甚大な被害を受けています。
人的被害も熊毛地区で発生しています。
周南市の人的被害と物的被害に関しては、以下の通りです。
▼人的被害
死者 1名、負傷者 3名
▼物的被害
住家 全壊 4、大規模半壊 2、半壊 33、一部 7、床下浸水 64
ライフライン 断水 9、停電 460、電話不通 220
2.視覚的にわかりやすい!周南市のWEB版ハザードマップ
災害リスクを具体的に確認するには、ハザードマップの活用が有効です。
周南市ではWEB版ハザードマップを提供しており、視覚的にリスクを把握できるツールとして役立ちます。
確認できること

■出典:周南市Web版ハザードマップ
周南市のWEB版ハザードマップは、洪水・土砂災害・高潮・津波・内水氾濫など、地域で発生する多様な自然災害リスクを視覚的に確認できる防災ツールです。
地図上に災害ごとに色分けされた想定被害区域が表示されており、浸水の深さや土砂災害警戒区域が一目でわかります。
さらに、洪水や土砂災害に加えて、地震に関するリスク情報も確認できます。
山口県は大地震の発生頻度は高くないものの、周南市付近には周防灘断層帯があります。
将来的に震度6弱以上の揺れが想定される区域もあるため、地震ハザードマップで危険性を確認しておきましょう。
▼周南市の地震ハザードマップ
https://www.city.shunan.lg.jp/uploaded/attachment/17657.pdf
各避難所や防災拠点、学校・公共施設の位置も確認できるため、住まいの立地と防災環境を合わせてチェックできます。
対象エリアの危険度や避難インフラの充実度を事前に確認することで、より安全な土地選びや家づくりの計画を立てることが可能です。
住まいを建築する前に、客観的な視点でエリア全体の災害リスクを把握する手段として活用しましょう。
使い方

■出典:周南市Web版ハザードマップ
周南市のWEB版ハザードマップは、パソコンやスマートフォンから簡単にアクセスできます。
操作性が良く地図を拡大・縮小しながら、知りたい場所や住所をクリックすることで、そのエリアの災害リスクが表示されます。
災害種別(洪水・土砂災害・高潮・津波)ごとに表示の切り替えが可能で、必要に応じて複数のリスクを重ねて比較できます。
地図の印刷機能もあるため、家族で共有したり、住宅会社との打ち合わせ資料として活用するのもおすすめです。

■出典:周南市Web版ハザードマップ
さらに、航空写真や行政区域の表示も選択できるため、具体的な土地の状況をイメージしやすく、検討中の土地や周辺環境をリアルに把握するのに適しています。
操作に特別な知識が必要なく、直感的に使える設計になっているため、住宅購入前のリスク調査に最適です。
住宅地選びから設計計画まで、幅広い場面で活用が見込めます。
洪水シミュレーション
周南市のハザードマップでは、主要な河川(島田川、夜市川、富田川)の氾濫を想定した「洪水シミュレーション」が提供されています。
このシミュレーションでは、想定最大規模の降雨により河川が氾濫した際の浸水範囲と、最大浸水深が地図上に色分けで表示されており、危険度が一目でわかります。
たとえば、0.5〜3.0m以上の浸水が予想される地域では、床上浸水のリスクも高いため、建物の基礎の高さや土地のかさ上げの検討が必要です。
このような情報は火災保険や水災保険の加入時の判断に影響します。
洪水シミュレーションは、土地選びの段階での重要な判断材料になり、安心して暮らすために必ず確認しておくべきポイントのひとつです。
周南市のWEB版ハザードマップは、以下のページから確認できます。
https://www.kyushu-air.com/shunan_contents/panorama/index.html
3.家づくりの前にハザードマップを活用しよう
土地選びや設計前に、災害リスクを踏まえた判断を行うことは重要です。
最後に、ハザードマップを活用して安全性を高める具体的な方法を解説します。
万が一の場合に備えて、事前に対策をしておきましょう。
住みたい土地の災害リスクをチェック

注文住宅を建てる際、間取りや予算と同じくらい重要なのが「土地の災害リスク」を事前に把握することです。
近年、日本各地で水害や地震など大規模災害が発生し、災害リスク情報が意思決定の重要な要素になっています。
2020年から重要事項説明にハザードマップを用いた水害リスク説明が義務化されました。
周南市のように山や川が近くにある地域では、洪水や土砂災害のリスクが存在する場合があります。
ハザードマップを活用すれば、購入を検討している土地が「土砂災害警戒区域」や「浸水想定区域」に該当していないか確認できます。
また、内水氾濫(短時間の豪雨による排水機能の限界)など、見落とされがちなリスクもチェック可能です。
ハザードマップを見る際は、地図上の色や記号の意味を示す凡例を丁寧に読み解くことが重要です。
例えば洪水では色で浸水深さ、津波では到達時間、土砂災害では区域区分が明記されています。
情報量が多いですが、凡例からハザードマップの情報を正しく理解できます。
土地選びの段階でこれらの情報を確認しておくことで、後から設計や資金計画を大きく修正する事態を防げます。
災害リスクの少ない土地は、将来の資産価値や住まいの安心感にも直結しますので、必ずチェックしておきましょう。
しかし、ハザードマップに掲載されていない地域でも絶対に安全とは限りません。
ハザードマップは過去の災害や予測データに基づいて作成されているため、未記載の場所でも災害が発生する可能性があります。
地形や周辺環境、地域の防災情報も併せて確認しましょう。
避難場所とルートを事前にチェック

安全な住まいづくりには、災害時の「避難場所」と「避難ルート」の確認も欠かせません。
実際に災害が起き、避難の必要性が生じたときに、やみくもに動くのは危険です。
知らずに危険箇所を通行してしまい、巻き込まれてしまうことも考えられます。
周南市のハザードマップでは、各地域の指定避難所や一時避難場所が地図上に明示されており、自宅から最寄りの避難所までの距離や経路を把握することが可能です。
例えば、豪雨時に川を渡る必要があるルートは、安全性が低下する可能性があるため、事前に複数の経路を検討しておくと安心です。
高齢者や小さな子どもがいる家庭では、平坦で安全な道を確認しておきましょう。
また、夜間や停電時を想定し、実際に昼間に歩くことをおすすめします。
スムーズに避難することに役立つだけではなく、地図では見えなかったリスクに気が付くことにも直結します。
災害時に慌てないためにも、家づくりの段階で地域の避難体制を把握し、家族全員で避難計画を共有しておくことが大切です。
4.まとめ
住まいづくりを成功させるためには、間取りやデザインだけでなく災害リスクへの備えも欠かせません。
周南市では過去に豪雨による大きな被害が発生しており、今後も同様の災害が起こり得る可能性があります。
市が提供するWEB版ハザードマップを活用することで、検討中の土地が抱える災害リスクや周辺の避難体制を事前に確認できます。
特に洪水や土砂災害などは住宅の設計・保険選びに関係するため、具体的なシミュレーションをもとに判断することが重要です。
安全・安心な住まいづくりの第一歩として、ハザードマップを積極的に活用しましょう。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:経営管理室
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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