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2025年11月14日 / 暮らし・育児

山口市の防災ガイド|さまざまな取り組みと今日からできる対策

 

近年、突発的な大雨や線状降水帯の発生など、予測が難しい災害リスクが高まっています。

山口市でも過去に豪雨が発生しており、被害を及ぼしています。

今回は、山口市で起きた過去の災害事例、そして防災への備えを紹介します。

日頃から防災意識を持ち、慌てずに行動できるようにしましょう。

 

目次

1. 山口市で近年起きた自然災害

2. 山口市の防災への取り組み

3. もしもに備えて今日からできる防災への備え

4. まとめ

 

 

 

1. 山口市で近年起きた自然災害

山口市は温暖な気候で、大雨や大雪などの自然災害が比較的少ない地域です。

しかし、過去には人的被害をもたらした災害が発生しています。

最初に、山口市で発生した過去の自然災害を解説します。

 

 

 

平成21年7月21日豪雨

平成21年7月19日~26日にわたり西日本で梅雨前線の活動が活発になり、7月21日では山口県を中心に激しい雨が降りました。

この豪雨は「平成21年7月中国・九州北部豪雨」とも呼ばれ、7月の平均降水量の約2倍の雨量を記録した地域もあります。

山口県では、山口県内陸部の美祢市北部から山口市、防府市、県南東部の柳井地区までの範囲で局地的な豪雨に見舞われました。

1日の降水量は山口市では277ミリ(当時の観測史上第2位)、防府市では275ミリ(観測史上第1位)を記録しました。

防府市の斜面崩壊や土石流による被害は、以下の通りです。

 

●死者:22名

●床上浸水:696棟

●床下浸水:3,864棟

 

短時間で局地的な被害をもたらした本豪雨は、激甚災害にも指定されました。

 

 

 

平成25年7月28日大雨

平成25年7月28日に山口県・島根県で記録的な大雨が降り、河川の氾濫や土砂災害による被害が多数発生しました。

山口県内では、萩市で28日の3時間で7月の月降水量の平年値(281.6ミリ)を上回る 301.5ミリの記録的な大雨を観測しました。

この雨で発生した人的被害は、以下になります。

 

●人的被害:死者2名、行方不明者1名、重傷者4名、軽傷者7名

●住家被害:全棟32棟、半壊508棟、床上浸水153棟、床下浸水1050棟

●その他の被害:道路327箇所、河川360箇所など

●被害額の総計:約190億円

 

気象庁は、「特別警報と同規模の大雨である」と発表し、最大級の警戒を呼びかけました。

 

 

 

令和5年梅雨前線豪雨

令和5年6月30日~7月1日までに、梅雨前線に南から暖かく湿った空気が流れ込み、九州北部から山口県で前線の活動が活発化しました。

山口県では、30日夜遅くから1日未明までに、下関市や美祢市付近で1時間に約100ミリの激しい雨が降ったとみられ、1日未明には線状降水帯が発生しました。

山口市でも48時間の雨量が7月1ヶ月分の平年値に迫る観測史上最大の332.5ミリを観測しています。

県内における住宅被害は以下になります。

 

●一部損壊:3棟

●床上浸水:399棟

●床下浸水:758棟

 

山口県では、2018年の西日本豪雨以来の甚大な住宅被害を受けました。

 

 

 

 

2. 山口市の防災への取り組み

山口市では、台風や地震で被害の恐れがあるエリアや、防災情報を取得できるツールを提供しています。

無料で登録できるので安心です。

 

 

 

ハザードマップ

ハザードマップは、地形や災害履歴などの情報をもとに、災害被害の恐れがある区域や避難場所を地図上に記載したマップです。

洪水や地震など、災害の種類によって作成されています。

 

ハザードマップと似ているものに「防災マップ」があります。

防災マップは、ハザードマップの情報に加えて、AEDなどの救命施設の位置、防災においての総合的な情報を地図上に掲載したものです。

ハザードマップは被害予測地図、防災マップは避難支援マップと使い分けが可能です。

両方のマップを確認して、万が一の場合の備えと適切な行動につなげていくことが大切です。

 

▼山口市のハザードマップは以下のサイトからご覧ください。

https://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/4/2854.html

 

 

 

山口市防災ポータル

 

■参考:山口市防災ポータル

 

山口市防災ポータルは、山口市の気象警報や避難情報、各種ハザードマップが掲載されており、防災情報を知ることができます。

お気に入り登録をしておけば、すぐに確認ができるので設定しておくと良いでしょう。

また、山口市防災LINEや山口市防災メールもポータル内から登録できます。

 

▼山口市防災ポータルの登録はこちらです。

https://city-yamaguchi-bousai.my.site.com/

 

 

 

山口市ダッシュボード

 

■参考:山口市ダッシュボード

 

河川の水位や気象情報に加え、避難所の混雑状況がリアルタイムに確認できる情報サイトです。

国や自治体、民間事業者が保有するデータを一元化し、地図上に表示しています。

防災情報だけではなく、イベント情報などの観光・交通情報や、医療・福祉情報など、小さなお子さまや高齢者がいる家庭も利用できるサイトです。

 

▼山口市ダッシュボードは、こちらからご覧ください。

https://map.smartlifecity-yamaguchi.jp/

 

 

 

山口市防災ガイドブック

 

■参考:山口市防災ガイドブック(Web版)

 

山口市防災ガイドブックは、台風接近時や大雨時の備えが掲載されています。

専門用語もイラストを使用して、わかりやすく説明されているのが特徴です。

防災情報のアクセス一覧ページは、災害が発生した際に最新情報を得るために役立ちます。

Web版の他に、冊子版も配布されているので、自宅にあると心強いツールです。

山口市防災メール 携帯電話やスマートフォンで、気象警報や雨量など防災(緊急)情報を入手できます。

防災情報を入手し、適切な避難行動に役立ちます。

山口市防災メールの登録は無料です。

 

▼こちらのページから登録が可能です。

https://www.city.yamaguchi.lg.jp/site/korei/2833.html

 

 

 

 

3. もしもに備えて今日からできる防災への備え

ここまで、災害情報を入手する方法を解説しました。

最後に、今日からできる防災対策を紹介します。

 

 

 

避難場所と経路の確認

 

 

災害が発生しても落ち着いて避難するために、避難場所や避難経路を事前に確認しましょう。

各市町村では災害時の避難場所が定められています。

避難指示が発令されたときに、すぐに避難場所に移動できるように、市町村のホームページで位置を確認しておくと良いでしょう。

避難所には3種類あり、それぞれ特徴が異なります。

 

●指定緊急避難場所

住民の生命の安全の確保を目的とした緊急避難場所。土砂災害や洪水等の災害別に指定されています。

 

●指定避難所

避難した住民が、災害の危険性がなくなるまで必要な期間滞在できる場所。自宅へ戻れなくなった住民が一時的に滞在する場所としても使用します。

 

●福祉避難所

一般の避難所では生活が困難な介護の必要な高齢者や、障害者の方を受け入れる場所。福祉避難所を二次避難所として使用できる地域もあります。

 

▼山口市の避難場所は、市の公式サイトから確認できます。自分の住む場所の避難所を把握しておきましょう。

https://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/4/81551.html

 

 

 

非常持ち出し品の準備

 

 

大災害の発生時には、電気やガス、水道などのライフラインが停止してしまう恐れがあります。

ライフラインが止まっても生活できるように、飲料水や非常食を準備しておくことが大切です。

非常用品は2種類あり、それぞれ目時があります。

 

●備蓄品

自宅で避難生活をするための物(飲料水、非常食、トイレットペーパー、マッチ)

 

●非常持ち出し品

避難所に避難する際に持っていく物(携帯ラジオ、懐中電灯、非常食料・水)

 

防災グッズは、備蓄用と非常持ち出し用のそれぞれが最適な場所にないと、非常時に取り出せません。

備蓄品はパントリー、非常持ち出し品は枕元など、すぐに取り出せる場所に収納しましょう。

 

 

 

家の定期的なメンテナンス

 

 

自然災害の被害を最小限に抑えるために、日頃から住宅のメンテナンスを実施しましょう。

大雨や強風による被害が発生する梅雨や台風シーズン前には、屋根や外壁、雨樋を点検しておくと良いでしょう。

破損や不具合があれば、早めの修理をおすすめします。

 

また、側溝やバルコニーの排水溝の水はけが悪いと、浸水の原因になります。

枯れ葉やゴミを取り除き、強風で物が散乱しないように、庭やテラスの片付けも忘れずに行いましょう。

災害が起こると周辺のものによって、危害が生じる恐れがあります。

万が一の場合を想定して、危険な箇所は修理や補強するなど対策を検討しましょう。

 

 

 

 

4. まとめ

山口市は災害の少ない地域と言われていますが、過去には記録的豪雨による大きな被害を受けました。

近年は、ハザードマップや防災ポータル、防災メールなど災害情報を迅速に取得できる環境が整っています。

避難場所の確認や非常持ち出し品の準備、住宅の点検を行い、家族で避難経路を共有しておくことが大切です。

防災情報への意識を高め、日頃からの備えが家族を守ることにつながります。

 

 

 

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会社名:田中建設株式会社

部署名:経営企画部

執筆者名:大勢待 昌也

執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 

執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi