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2025年6月25日 / 土地
広島市の「もしも」に備える!ハザードマップで家族を守る安心の家づくり(洪水リスク編)

大雨警報が発表されるほどの豪雨では、川の氾濫や土砂崩れなどの被害が及ぶ恐れがあります。
実際に東広島市平成30年7月豪雨災害では甚大な被害が発生しました。
そのため、土地を探す際にはハザードマップを活用し、自然災害のリスクが低いかを確認しましょう。
今回はハザードマップで洪水リスクを調べる方法を紹介します。
家づくりの際にできる洪水対策も併せて紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.そもそもハザードマップってなに?どう使うの?
まずは、ハザードマップとはなにか、どのように使うのか基本をわかりやすく解説します。

知っておきたいハザードマップの基本
ハザードマップとは、国や自治体など公共機関が提供している防災情報です。
日本は台風や地震など自然災害が発生しやすい国であるため、いつ災害が起こってもおかしくありません。
そこで、公共機関は自然災害による被害を最小限に抑え、人々を守るために危険区域や避難場所、避難経路情報を公開しています。
ハザードマップは2種類あるため、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
(1) 重ねるハザードマップ

出典:「ハザードマップポータルサイト」
国土交通省が提供している防災情報です。
地図に「洪水」「土砂災害」「高潮」「津波」の危険区域を重ねて表示することができます。
災害が少ない場所を確認できるため、家族が安心して住める土地を探す際に役立ちます。
(2) わがまち防災マップ

出典:「わがまち防災マップ(東荒神町町内会)」
各自治体が提供している防災情報です。
各自治体で情報が異なりますが、危険区域、避難場所、避難経路、避難情報の入手方法などがわかりやすくまとめられています。
災害時にどこに避難すべきなのか家族で確認しておくと、いざという時に安心です。
どこで入手できる?広島市のハザードマップ入手方法
広島市のハザードマップはWebサイトから入手できます。
・重ねるハザードマップの入手方法
国土交通省が運営する『ハザードマップポータルサイト』
・わがまち防災マップの入手方法
広島市役所が運営する『防災情報サイト』
また、広島市役所の地域起こし推進課の窓口でも、わがまち防災マップを配布しています。
ハザードマップの閲覧方法などアドバイスを受けられるため、防災対策をしたい方は事前予約して訪問してみると良いでしょう。
2.広島市の洪水リスクは?安全なエリアはどこ?
次に、広島市で洪水被害が及ぶ危険区域、安全なエリアをハザードマップで調べる方法をご紹介します。
ハザードマップを使った洪水リスクの調べ方
1.国土交通省が運営するハザードマップポータルサイトを立ち上げる

出典:「ハザードマップポータルサイト」
2.自然災害時の危険度を調べたい場所の住所を入力して検索する

出典:「ハザードマップポータルサイト」
3.左上にある災害マークから「洪水」を押す

出典:「ハザードマップポータルサイト」
4.特定の場所の自然災害リスクを把握する

出典:「ハザードマップポータルサイト」
※広島市役所が運営する『防災情報サイト』から、わがまち防災マップを取得して危険区域や避難場所、避難経路を確認しておくとより安心できます。
比較的リスクが低いとされる地域の特徴
広島市内でも河川や海との距離、地形により洪水リスクに差が出ます。
広島市は水の都とも呼ばれており、多くの川が流れています。
特に太田川とその分流である6本の川が有名です。
河川の近くは洪水浸水想定区域(洪水によって想定される浸水深5.0~10.0m)となっています。
そのため、河川から離れていて緩やかな丘陵地を選ぶことをおすすめします。
注意すべき意外な盲点エリアとは
河川から離れており、緩やかな丘陵地だから安心とは言い切れず、次のような盲点となりやすいエリアにご注意ください。
内水氾濫し冠水する恐れがある都市部の低地
土砂崩れの被害に見舞われやすい山の麓や急傾斜地
液状化現象や地盤沈下により家が傾く恐れがある埋め立て地
集中豪雨で洪水の被害が及びやすい小規模河川の近くの地
地域の防災資料から地形情報、過去の災害履歴なども調べておくことをおすすめします。
3.洪水に備えてできること

注文住宅を検討している方の中には、既に土地をお持ちの方もいるでしょう。
所有している土地が洪水の影響を受けやすい場合でも、洪水に備えて対策しておけば安心して住むことができます。
ここでは、洪水に備えてできることをご紹介します。
家づくりの際にできる洪水対策
家づくりの際にできる洪水対策は5つあります。
(1) かさ上げ(盛り土)して敷地全体を高くする
かさ上げして敷地全体を高くすれば浸水被害を防ぐことができます。
盛土工事を行う際は、不同沈下を引き起こさないように締め固めを行うことが大切です。
また、盛り土が崩れ落ちるのを防ぐために十分な強度を持つ擁壁を築く必要があります。
盛土工事は予想よりも高額になる場合が多いため、費用対効果も含めて総合的に判断することをおすすめします。
(2) 高床構造を採用する
基礎を高くしたり 、ピロティ構造 (1階部分は柱のみの構造で、2階以上を居住スペースにする建物構造)を採用したりして建物を高くすれば、浸水被害を防ぐことができます。
しかし、耐震性が低くなったり、バリアフリーの観点からみると不便に感じたりしやすいです。
(3) 防水性の高い外壁材を使用する
1階部分の外壁に防水性の高い外壁材を使用することで、住宅内へ雨水が浸入するのを防げます。
防水性の高い外壁材にはアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系、遮熱系(サーモアイウォール)、ラジカル系、無機系などがありますが、コストや耐久性などが異なるため、専門家に相談するようにしましょう。
また、1階部分の腰壁をRC造にする方法もあります。
(4)2階だけで生活できるようにする
2階だけで生活できるようにしておけば、1階が浸水した場合でも日常生活を送ることができます。
しかし、電力を各部屋に供給する分電盤が床下浸水すると電気が使えなくなります。
そのため、1階と2階に分電盤を設置しておき、自然災害時でも電気を確保できる状態にしておきましょう。
(5)火災保険に水災補償をつける
住宅ローンを組む際に火災保険の加入が義務付けられていますが、水災補償はオプション となっています。
そのため、台風や豪雨による被害が不安な方は火災保険に水災補償を付帯しておくことをおすすめします。
大雨や台風で住宅に被害が及んだ際に修繕費用だけでなく、仮住まい費用も発生するため、きちんと備えておきましょう。
防災情報や備蓄の準備を忘れずに
災害に見舞われた場合でも、慌てずに行動することが大切です。
そのため、防災情報や備蓄の準備を忘れずにしておきましょう。
(1) 災害情報の取得
ハザードマップを確認して自宅が災害リスクにさらされているかを確認しておきましょう。
また、わがまち防災マップを見て避難場所や避難経路を確認しておくことで、いざというときに落ち着いて行動できるようになります。
正しい知識と備えがあれば、被害を最小限に抑えることはできます。
そのため、防災に関する知識を身につけておきましょう。
(2) 食料や生活用品などの備蓄
災害時は流通が止まるため、3~7日分の食料や生活用品を備えておきましょう。
防災グッズは、いざというときにすぐ使えるように置き場所も決めておくことをおすすめします。
<家庭内備蓄>
□ カセットコンロ
□ 簡易食器
□ 缶詰・レトルト食品など
□ スープ・みそ汁など
□ チョコレート・あめ・スナック菓子など
□ 水(1人1日3リットル)
□ トイレットペーパー
□ ウエットティッシュ
□ ビニール袋・ごみ袋
□ ランタン
□ ラジオ
□ 携帯電話充電器(電池式)
□ 乾電池
□ 洗面用具
□ 簡易トイレ
□ 救急セット・家庭用常備薬・マスク
□ 工具類(ロープ、バール、スコップなど)
□ ヘルメット・軍手・懐中電灯
□ 貴重品(通帳・印鑑など)
□ 現金
□ 健康保険証・運転免許証などのコピー
□ 上着・下着
□ 雨具
4.まとめ
家族が安心して暮らせる家をつくるために、災害が少ない区域の土地を探しましょう。
ハザードマップを活用すれば、検討している土地の災害リスクを確認できます。
また、家づくりの際にできる洪水対策、防災情報や備蓄の準備方法も併せてご紹介しました。
この記事が、万が一に備えて家族が安心して暮らせる住まいづくりにお役に立てれば幸いです。
また、洪水リスクに備えた家づくりにご興味がある方は、ぜひタナカホームズにご相談ください。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:経営企画部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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