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2025年6月27日 / 土地
広島市の「もしも」に備える!ハザードマップで家族を守る安心の家づくり(津波リスク編)

2025年3月に政府が南海トラフ地震の新たな被害想定を公表し、広島県の津波被害が大きくなりました。
そのため、これから広島県で注文住宅を建てる予定の方は、ハザードマップで津波による浸水区域を調べた上で安全な土地を選ぶようにしましょう。
今回はハザードマップで広島市の津波リスクを確認する方法をご紹介します。
ぜひ家族を守る安心の家づくりにお役立てください。
目次
1.広島市の津波リスクを正しく知ろう
まずは、大地震が発生した際に広島市にどれぐらいの被害が及ぶのかを知りましょう。
ここでは、過去の地震や南海トラフ地震などの観点から広島市の津波リスクを解説します。
広島市で津波は起きうる?地形と過去の記録から考える
広島県に被害をもたらした主な地震は以下の通りで、津波による被害の記録は極めて少ないと言われています。
■広島県に被害を及ぼした地震

しかし、30年以内に80%程度の確率で訪れると予想されている南海トラフ巨大地震はマグニチュード9クラスと言われています。*1
これまでの地震よりもエネルギーが大きく、津波による被害が発生すると推計されているため注意しておくことをおすすめします。
南海トラフ巨大地震が起きた場合の被害予想*2
近い将来、発生が懸念されている南海トラフ巨大地震(マグニチュード9クラス)が発生した場合、広島県の死者は最悪の場合、およそ2,200人にのぼると国が試算されています。
広島県は津波で30センチ以上浸水する範囲は2,910ヘクタール、約7割にあたる約1,500人が津波による犠牲者と想定されています。
一方で、対策で被害を減らせる推計も行っており、多くの人が地震直後に避難できた場合は津波による死者数は60人までに減らせると発表しました。
国の想定に対して、広島県はさらに大きな被害が想定しており、犠牲者は最大1万4,000人を超えると発表しています。
甚大な被害をもたらすため、これから注文住宅を建てる方は津波リスクが低い土地に家を建てることをおすすめします。
2.津波ハザードマップの使い方【初心者向け】
これから注文住宅を建てる方は、ハザードマップを使用して津波リスクの低い土地を選ぶようにしましょう。
ここでは、気になる場所の津波リスクを確認できるハザードマップの入手方法や見方についてわかりやすく解説します。
どこで見られる?津波ハザードマップの入手方法
津波のハザードマップは、国土交通省が一般公開している『ハザードマップポータルサイト』で入手できます。
ポータルサイト上で災害リスクを調べたい地点の住所を入力すれば、危険区域かどうかを誰でも簡単に調べられます。
ぜひ、ハザードマップポータルサイトを閲覧してみてください。
また、広島県が津波災害警戒区域に指定した市役所では津波ハザードマップを作成し,配布しています。
津波発生時の避難のアドバイスなども受けられるため、詳しく聞きたい方は市役所の危険管理課を訪問してみることをおすすめします。
ハザードマップの色分けと見方

出典:国土交通省『ハザードマップポータルサイト』
ハザードマップを使用すれば、津波浸水想定エリアと深さが一目でわかります。
広島港の周囲はオレンジ色になっており、津波により1階天井もしくは2階の軒下まで浸水すると予想されています。
浸水想定区域で土地を購入する場合、購入するべきか判断する一つの目安が浸水深が3.0mを超えるかどうかです。
浸水深さが3.0mを超えると、2階まで浸水して生活できなくなるため、このような場所に注文住宅を建てるのは避けた方が無難です。
避難経路や避難場所をあわせてチェック

出典元:広島市役所『わがまち防災マップ』
ハザードマップと併せて確認しておきたいなのが、各自治体が公開しているわがまち防災マップです。
自然災害時に住民の命が助かるように、危険区域や避難場所、避難経路などを公表しています。
津波が発生した際にどこに避難すればよいかのか書いているため、あわせてチェックするようにしましょう。
3.津波に備えてできること

津波に備えて対策をすれば、家族を守る安心の家づくりができます。
ここでは、津波に備えてできることをご紹介します。
土地選びでできる津波リスクの回避法
津波被害が心配な方は、ハザードマップで浸水想定区域や過去の災害情報を調べた上で安全な土地を選ぶようにしましょう。
沿岸から離れていて、標高の高い土地を選ぶと津波による被害の心配をせずに済みます。
また、避難路の整備が進んでいる地域を選ぶと、より安心して暮せることでしょう。
大地震による津波など自然災害が不安な方は、自治体の防災担当者に相談して、どのエリアが安全なのかアドバイスをもらうのもおすすめです。
災害時に命を守るための行動と準備
家族の命を守るために、津波警報時にどのような行動を取るべきかを学び、準備しておきましょう。
大切なことは、地震の揺れを感じたときは、直ちに海浜から離れて高台など安全な場所へ避難することです。
各自治体が公開しているわがまち防災マップには、津波発生時の避難場所が記載されているため必ずチェックしておきましょう。
また、非常時の持ち出し品を準備しておき、指定場所に保管しておきます。
【非常時持ち出し品リストの例】
□ 現金・預金通帳
□ ラジオ・電池
□ 懐中電灯
□ 水・非常食
□ 救急箱
□ 防寒着・替えの下着
4.まとめ
近い将来、発生が懸念されている南海トラフ巨大地震(マグニチュード9クラス)が発生した場合、津波で30センチ以上浸水する範囲は2,910ヘクタール、約7割にあたる約1,500人が津波による犠牲者となると予想されています。
一方で、対策で被害を減らせる推計も行っており、多くの人が地震直後に避難できた場合は津波による死者数は60人までに減らせると発表しました。
つまり、家族の命を工夫次第で守ることができます。
そのため、これから家を建てる予定の方はハザートマップを活用して、安心して住める土地かどうかを確認してみてください。
タナカホームズは震災に強い家づくりを得意としています。
そのため、ご興味がある方はぜひお気軽にご相談ください。
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会社名:田中建設株式会社
部署名:経営企画部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
引用
*1南海トラフ巨大地震 今後30年以内の発生確率「80%程度」に引き上げ 日向灘で13日に起きた地震は影響せず | NHK | 南海トラフ地震臨時情報
*2南海トラフ地震 国が新被害想定 広島県の死者約2200人|NHK 広島のニュース
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