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2022年6月25日 / 家づくり

ビルトインガレージの寸法の決め方!注意点や寸法シミュレーションなども解説

住居からのアクセスがよく、雨風から愛車を守れるなどのメリットから、ビルトインガレージ付きの家の建築を検討する人も多くいます。

しかし、ビルトインガレージを建築するときは、寸法をどのように設計すべきか迷うものです。

この記事では、ビルトインガレージの寸法やサイズシミュレーションなども紹介します。

ビルトインガレージの建築を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

目次

1. ビルトインガレージの魅力

2. ビルトインガレージの注意点

3. ビルトインガレージの寸法を決める基本要素

4. ビルトインガレージの寸法でおさえておきたいこと

5. ビルトインガレージの寸法シミュレーション

6. 山口県・中国地方のビルトインガレージの建築事例

7. まとめ

 

 

1.ビルトインガレージの魅力

ビルトインガレージにはさまざまな魅力があります。

ここではビルトインガレージの三つの魅力を紹介します。

 

実用性がある

ビルトインガレージの大きな魅力として、実用性があげられます。

例えば、雨や風、雪、紫外線などから愛車を守ることが可能です。

また、盗難や破損などの対策としても有効です。

ビルトインガレージは建物のなかに駐車場を設ける構造のため、家の周辺に駐車場スペースを確保できない場合でも建築できます。

 

趣味として愛車が楽しめる

ビルトインガレージは単に車を駐車するだけでなく、保管しながら整備も可能です。

ガレージ内であれば、天気を心配する必要がありません。

室内に隣接する位置にガレージスペースがあれば、愛車を眺めながら食事やお酒、お茶を楽しめるでしょう。

エ22ンや暖房機器などを完備すれば、季節に関係なくビルトインガレージで趣味生活を楽しめます。

 

税金面でお得になることがある

ビルトインガレージを建築すると、税金面で優遇されることがあります。

ガレージ部分が建物の延べ床面積の5分の1以下であれば、床面積として含まれないため固定資産税が軽減されます。

固定資産税を見越す際には、ガレージ部分の床面積も考慮しておきましょう。

ただし、シャッター部分は固定資産税の課税対象になります。

 

 

 

2.ビルトインガレージの注意点

ビルトインガレージは、魅力的な面がある一方で注意点もあります。

ここからは、ビルトインガレージの注意点を解説します。

 

音・振動への配慮が必要

ビルトインガレージは住居内にあるため、ガレージ内でエンジンを動かすと居住部分に音や振動が伝わりやすくなります。

また、趣味で愛車を整備する際に電気工具を使うと、音や振動が発生するでしょう。

特にガレージにリビングや寝室が隣接する場合、落ち着いて過ごせない可能性があります。

そのため、ビルトインガレージを設計する際には、間取りそのものを考慮しなければなりません。

 

換気も必要

ビルトインガレージ内でエンジンをかけると、音や振動だけではなく排気ガスも発生します。

長時間アイドリングをすると、ガレージ内に排気ガスが溜まってしまうでしょう。

居住スペースに、排気ガスが漏れ出る可能性もあります。

ガレージ内では、排気ガスなどが滞らないように、換気扇を設置するなどの対策を施しましょう。

 

ガレージ部分の寸法や面積

前述のとおり、ビルトインガレージは床面積の寸法によって税金面で優遇されますが、広さ次第では固定資産税がお得にならない場合もあります。

ビルトインガレージの寸法を決めるときは、駐車予定の車の台数、車体サイズの確認が必要です。

ガレージ部分の設計で寸法を間違えると「ドアが開閉しにくく、車の乗り入れが不便」などの問題を引き起こしかねません。

固定資産税の課税が気になる部分ですが、ガレージを使いやすい寸法を検討することも大切です。

 

 

 

3.ビルトインガレージの寸法を決める基本要素

ここでは、ビルトインガレージの寸法を決める基本要素を解説します。

ビルトインガレージの寸法は、以下の三つを基本としています。

 

愛車のサイズ

まずは、ビルトインガレージに駐車する車体サイズから確認しましょう。

大型車、ワンボックス車、中型車、小型車、軽自動車の種別でサイズは異なり、それにあわせて駐車スペースの検討が必要です。

 

種別 全長×幅×高さ(mm)

車種例

大型車 5,210×1,875×1,500 クラウン、シーマなど

ワンボックス車 4,800×1,700×1,850 エスティマ、ステップワゴンなど

中型車 4,800×1,700×1,500 カローラ、プリウスなど

小型車 4,500×1,680×1,500 マーチ、ヴィッツなど

自動車 3,400×1,480×1,680 ミラ、タントなど

 

 

ガレージの間口

車体サイズだけでなく、ガレージの間口(正面の幅)も検討してみてください。

車体サイズにガレージの寸法を合わせ過ぎると、ドアの開閉がしにくくなってしまいます。

ドアの開閉、乗り降りするスペースを十分に考慮して、ガレージの間口を検討してください。

前方はシャッターなど、後方はトランクの開閉を考慮した寸法にすると使いやすいガレージになるでしょう。

 

入庫や出庫の際の必要な間口

車が出入庫するときに困ることがないよう、余裕のある間口サイズにしましょう。

車がガレージを出入りするときは、一般的に前面道路から旋回する必要があります。

前面道路の幅が広ければ大型車でも十分に出入庫できますが、道路幅によっては曲がりきれない場合もあるでしょう。

車が旋回するときに必要なスペースや前面道路の幅を考慮して、ガレージの間口を検討してください。

 

 

 

4.ビルトインガレージの寸法で押さえておきたいこと

ビルトインガレージの寸法を決める基本要素に加えて、以下の内容を押さえておくとより使いやすいガレージになります。

 

収納スペースを設ける場合の寸法

ビルトインガレージに収納スペースを設けたい場合は、車のサイズや間口だけではなく、収納用のスペースも想定してください。

「タイヤを保管しておきたい」「工具を揃えたい」など、ビルトインガレージの用途から収納スペースを検討するとよいでしょう。

場合によっては、天井高を高く設けて収納スペースを確保する方法もあります。

 

シャッターの閉まる位置

雨風から愛車を守るには、ビルトインガレージのシャッターが閉まる位置も考慮しておくことをおすすめします。

また、ガレージ内にエアコンや暖房機器を設備する場合、冷気や暖気をなるべく外に逃したくないものです。

その場合、シャッターが閉まる位置をガレージの床よりも低く設計してみてください。

外からの風の侵入を防ぎ、内部からの冷気・暖気を逃がしにくくします。

 

居住空間の間取りへの配慮

ビルトインガレージの寸法によっては、居住空間の間取りが限られる可能性があります。

具体的には、ビルトインガレージの寸法を大きく確保し過ぎるとその分居住空間が狭くなるため、希望の間取りを実現できない場合です。

ビルトインガレージの寸法・配置と居住空間の間取りのバランスをしっかりと保つようにしてください。

例えば、1階をビルトインガレージにして2階を居住空間にするなどの工夫をおすすめします。

 

 

 

5.ビルトインガレージの寸法シミュレーション

ビルトインガレージの寸法設計への配慮を踏まえて、具体的な寸法シミュレーションを紹介します。

 

25坪程度の場合

25坪程度の敷地でビルトインガレージ付き住宅を建てる場合は、車1台分のガレージスペースが確保できるでしょう。

2階建ての住宅の場合、居室として6〜8畳の部屋が2〜3部屋つくれます。3階建てにすると、1階をガレージにして2階と3階を居住空間にできます。

これらは、敷地が限られていてもビルトインガレージが建築できる事例です。

 

30坪程度の場合

30坪程度の敷地の場合、居室空間に余裕を持つことが可能です。

ガレージスペースは、車2台分のスペースが確保できるでしょう。

車1台分であれば、3LDKや4LDKの間取りを検討してみてください。

2台分なら2LDKか3LDKが目安です。

平屋の住宅でビルトインガレージを建築することも可能ですが、車1台分のガレージスペースになるでしょう。

 

40坪程度の場合

40坪程度の敷地になると、車2台分のガレージスペースのある住宅が建築可能です。

車2台分のガレージスペースのほかに、収納スペースなども十分に確保できるでしょう。居住空間は4KDKや5LDKという広い間取りを実現できます。

3階建ての場合は、2LDKか3LDKが目安です。

 

 

 

6.山口県・中国地方のビルトインガレージの建築事例

山口県や中国地方においても、ビルトインガレージ付きの住宅が建築されています。

総タイル張りでモダンなビルトインガレージや、居室からガレージが眺められるビルトインガレージなどの事例があります。

具体的な事例を参考にして、ビルトインガレージ付き住宅の建築を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

7.まとめ

ビルトインガレージには、愛車を保管したり整備したりできる魅力的なスぺースです。

ただし、ビルトインガレージを使いやすく設計するなら、ガレージスペースの寸法をよく検討する必要があります。

車のサイズやガレージの間口、収納スペース、シャッターなどの要素に着目して寸法を決定してください。

タナカホームズはローコストで高品質・高性能な住宅の建築を手がけています。

ビルトインガレージ付き住宅の建築にも対応しています。

ビルトインガレージや新築をご検討中の方は、ぜひご相談ください。

 

 

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会社名:田中建設株式会社

部署名:経営企画部

執筆者名:大勢待 昌也

執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 

執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi