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2024年12月7日 / 設備
ウォークインクローゼット(WIC)は本当に必要?メリットや失敗しないコツを紹介!
注文住宅で「ウォークインクローゼット」を取り入れる方は多いです。
家族の衣類や季節ものの家電など、様々なものをまとめて収納できるとても便利な収納ですよね。
しかし、本当にウォークインクローゼットは必要なのでしょうか。
人によってはウォークインクローゼットが必要ない人もいるかもしれません。
この記事では、ウォークインクローゼットの種類やメリット・デメリット、設計で失敗しないためのコツをご紹介します。
目次
1.間取り図でよくみるWICは「ウォークインクローゼット」の略
1.間取り図でよくみるWICは「ウォークインクローゼット」の略
間取り図で「WIC」と書かれているのを見たことありますか?
この「WIC」は、「Walk In Closet(ウォークインクローゼット)」の略称です。
「ウォークインクローゼット」と書くスペースがない時に略して間取り図に書かれることがあります。
ウォークインクローゼットの種類 実はウォークインクローゼットには、様々な種類があるのはご存じでしょうか。
ここでは、ウォークインクローゼットの以下の4種類についてご紹介します。
● Ⅰ字型
● Ⅱ字型
● コの字型
● L字型
それぞれの種類について見ていきましょう。
Ⅰ字型
壁の一辺のみに収納スペースがあるタイプのウォークインクローゼットをI型と呼びます。
ストレート型とも呼ばれており、シンプルな構造です。
Ⅰ字型のメリットは、小さなスペースでも設置でき、他のタイプのウォークインクローゼットと比較して場所をとらない点です。
また、構造がシンプルなので他のタイプと比較しても費用を抑えられます。
パッと見ただけで何が収納されているのかもわかりやすく、服が選びやすいのもメリットの1つです。
ただ、大型の収納物をしまうにはスペースがたりない可能性もあります。
限られたスペースを有効に使うためにも収納ボックスやハンガーなどを工夫して配置する必要があります。
Ⅱ字型
Ⅱ字型とは、空間の両側に収納スペースが設けられて、中央が通路になっているタイプのウォークインクローゼットです。
向かい合う壁の両側が収納スペースになっているので、Ⅰ型と比較して収納スペースが広く、より多くの衣類や物を収納することができます。
Ⅰ型よりも収納力が高く、通路が中央にあることから奥の収納物も取り出しやすいです。
複数人で同時に使用することもできます。
収納物の種類に合わせて収納方法のアレンジもでき、コートやワンピースなどの丈の長いものも収納できるほど大容量です。
デメリットとしては、Ⅰ型よりも広いスペースが必要である点。
また、収納スペースが多い分、レイアウトが複雑になり物を探しにくくなる可能性があります。
コの字型
コの字型のウォークインクローゼットは、空間の3面に棚やハンガーパイプが設置された形をしています。
U型と呼ばれることもあります。
壁面全てに収納スペースがあるので、他のウォークインクローゼットよりも圧倒的に多くの物を収納できます。
また、壁面を最大限に活用できるのでスペースを無駄なく使用できます。
収納物の種類・量に合わせてレイアウトも変えられて自由度も高いです。
デメリットとしては、ある程度の広さがなければ設計が難しい点や壁面全てに収納があるので圧迫感を感じやすい点などがあります。
L字型
L字型とは、壁の2面に棚やハンガーパイプがついて収納スペースがL字型になっているタイプのウォークインクローゼットです。
Ⅰ字型よりも収納スペースが広がるので多くの物を収納できます。
また、壁の角も有効活用できるのでデッドスペースも削減できます。
比較的狭いスペースでも設置できるので、空間が狭くてもL字型なら導入しやすいです。
デメリットとしては、L字の角の部分は奥行きが浅く、デッドスペースになりやすい点があります。
2.ウォークインクローゼットのメリット・デメリット
ウォークインクローゼットは人気の間取りですが、果たして本当に必要なものなのでしょうか。
ここでは、ウォークインクローゼットのメリット・デメリットについて解説していきます。
ウォークインクローゼットのメリット
ウォークインクローゼットには、以下のようなメリットがあります。
● 大容量の収納スペースを確保できる
● 収納物を管理しやすい
● 衣替えをする必要がない
● クローゼット内で着替えができる
● 自分で収納スペースのカスタマイズができる
● 家族全員分の衣類や持ち物をまとめて収納できる
ウォークインクローゼットは、一般的なクローゼットの2倍以上の収納力があります。
多くの物を収納できるので部屋をすっきり見せることが可能です。
また、ハンガーに掛けて衣類を収納することでパッと見た時に衣類がどのくらいあるかもすぐに把握できます。
衣類をまとめて収納できるので、衣替えの必要もなく、ウォークインクローゼット内で着替えができるのも嬉しいポイント。
家族全員の衣類をまとめておけば、洗濯の後の収納の手間も軽減できます。
ウォークインクローゼットのデメリット
続いてウォークインクローゼットのデメリットをご紹介します。
● 広いスペースを確保しなければならない
● 照明の設置が必要
● ウォークインクローゼット内が散らかりやすい
● 他の収納スペースが減る可能性がある
● 効率的な収納方法を自分で考える必要がある
ウォークインクローゼットを作るためには、その分の空間を確保しなければなりません。
そのため、寝室やLDKなどの他の生活空間を圧迫する可能性があります。
また、家族の人数や収納に合わせたウォークインクローゼットを計画することも重要です。
クローゼットでは取り付けませんが、ウォークインクローゼットでは照明を設置しなければなりません。
空間が広いため、つい乱雑に片付けてしまう方もいるでしょう。
こまめに整理整頓や見直しを行って不要なものを処分してください。
3.ウォークインクローゼットの設計で失敗しないためのコツ
ウォークインクローゼットは、適切な位置・スペースを計画しなければ以下のような失敗をしてしまう可能性があります。
● 必要以上にウォークインクローゼットを広く取りすぎて他の部屋が狭くなった
● 逆に狭くて収納したいものを収納しきれなかった
● 設置場所の使い勝手が悪かった
● 湿気やすくてカビが生えた など
ここからはウォークインクローゼットの設計で失敗しないためのコツを解説していきます。
あらかじめ収納するものや量を把握する 必要以上に広いスペースを取ったり、狭すぎる収納スペースだと思うように収納できない可能性があります。
あらかじめウォークインクローゼットに何を収納したいのか、収納物の量を把握するようにしましょう。
今どのくらいの物を持っているかを基準に広さを決めることで、適切な広さのウォークインクローゼットを作ることができます。
生活動線にあった間取りにする
快適にウォークインクローゼットを使うためにも、家族のライフスタイルに合わせて最適な場所に配置しましょう。
例えば、玄関近くに設置することで外出前の身支度がスムーズになります。
寝室に設置すれば、朝起きてすぐに着替えにいくことが可能です。
洗濯動線を考慮して、ランドリールームの近くにウォークインクローゼットを設置すれば、家事効率を上げることもできます。
ウォークインクローゼットの設置場所は、家族のライフスタイルや収納したいものによって最適な場所が変わってきます。
自分たちにとってどの場所が使いやすいかを考えて場所を選びましょう。
湿気対策について考える
ウォークインクローゼットは、窓がなくて換気がしにくい構造です。
湿気がこもりやすくカビも生えやすいため、湿気対策を考えなければなりません。
湿気対策としては、換気扇や窓を設置することがもっとも効果的です。
他にも、除湿機を置いたり、調湿効果のある建材を使用することで室内の湿度を適切に保てます。
さらにサーキュレーターを使って空気を循環させることで、より効果的に湿気の除去を行えます。
コンセントの数や位置を考える ウォークインクローゼットは、単なる収納スペースとして使うだけでなく身だしなみを整えたり、ちょっとした作業をするスペースとしても活用できます。
そのため、コンセントがあるととても便利です。
掃除機などの充電や除湿機、アイロンなどの家電製品を使用するためにも、コンセントを設置しましょう。
後からコンセントを増設するのは大掛かりな工事になることが多いため、新築時にあらかじめ複数のコンセントを適切な場所に設置することをおすすめします。
4.まとめ
ウォークインクローゼットは、とても便利な間取りですが、設置場所や広さなどで失敗すると使いづらいものになってしまう可能性があります。
自分たちにとって使いやすい空間にするためにも、生活動線・必要になる収納量を意識して間取りに取り入れるようにしましょう。
また、窓がないウォークインクローゼットは湿気がたまりやすいので、大切な衣類を守るためにも換気設備を整えるなどの対策も必要です。
コンセントを設置することで、ウォークインクローゼットが良い便利な空間になるのでいくつか設置することも検討しましょう。
これまで解説したことを参考にあなたにとって最適なウォークインクローゼットを計画してくださいね。
会社名:田中建設株式会社
部署名:経営企画部
執筆者名:大勢待 昌也
執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー
執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi
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