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2021年12月20日 / お金・ローン

一戸建ての相場はどのくらい?購入時の諸費用や頭金についても解説

一戸建てを持ちたいと考えつつも、どのくらいの費用が必要なのかがわからず、手をこまねいているという方も少なくないでしょう。

ここでは、そんな方に向けて一戸建ての相場について解説しています。

販売会社や素材による相場の違い、一戸建て購入費以外にかかる諸費用、頭金などについても紹介していますので、一戸建てを購入する際の参考にしてください。

 

目次

1.一戸建ての相場はどのくらい?

2.素材による一戸建ての相場の違い

3.販売会社による価格の違い

4.一戸建て購入時の諸費用

5.購入時の頭金の相場

6.まとめ

 

 

1.一戸建ての相場はどのくらい?

まずは、全国の一戸建ての相場や住むエリアによって違いがあるのかなどを確認することからはじめましょう。

 

全国平均の一戸建て相場は3,500万円ほど

住宅金融支援機構が発表した2020年度の「フラット35利用者調査」によると、全国の一戸建て購入相場は建売住宅で3,534万円、土地付きの注文住宅の場合は4,397万円です。

おおよその目安として、建売住宅の購入を検討しているなら3,500万円程度、土地付き注文住宅の購入を検討しているなら4,400万円程度必要になると考えてよいでしょう。

ただし、住宅の価格は個別の条件によって大きく異なります。

このため、こうした金額は目安として捉えてください。

 

住むエリアによって相場は異なる

どのエリアに住みたいのかによっても、一戸建ての相場は異なってきます。

「フラット35利用者調査」によると、注文住宅の価格は人口の集中する首都圏で3,808万円、近畿圏で3,746万円、東海圏3,606万円、その他地域で3,356万円です。

エリアによってかなりの差があるといってよいでしょう。

エリアによる住宅の価格の差は、土地付き注文住宅の場合も同様です。

実際に購入を検討しているエリアがあるなら、そのエリアにおける一戸建ての価格も調べておくのがおすすめです。

 

どのような家を求めるかで一戸建ての価格は変わってくる

全国的な一戸建て価格の相場、エリアごとの相場があるとはいっても、一戸建ての価格帯は非常に幅広く、1,000万~数億円の差があるのが実際です。

自分がどのような家を建てたいのかに加え、将来にわたってどれぐらいの金額を用意できるかを考えて購入を決意する必要があります。

一戸建ての相場は一般に年収の3~5倍程度とされていますが、のちのちの資金繰りについても検討し、無理なく返済できる金額の一戸建てを購入するようにしましょう。

 

 

 

2.素材による一戸建ての相場の違い

住むエリア以外に、一戸建ての相場が異なる要因がいくつかあります。

ここではまず、素材による一戸建ての相場の違いを見ていきましょう。

 

木造一戸建ての相場

木造一戸建ての特徴は、高い断熱性や調湿性、気密性などにあります。

これは、木造一戸建てが鉄骨造りより多くの壁や柱を使用するためです。

さらに、夏は涼しく冬は暖かいというのがメリットですが、その一方でデザイン上の制約が多く、職人や使用する木材によって品質のばらつきが否めないというデメリットもあります。

木造一戸建ての費用単価は鉄骨造住宅よりも安く、坪単価は40~60万円程度と考えればよいでしょう。

「日本の気候と風土にあった建物で、費用単価を安く抑えたい」という場合は、木造一戸建てをおすすめします。

 

鉄骨造住宅の一戸建ての相場

鉄骨造住宅は、主体構造体部分に鉄骨を利用している住宅のことです。

鉄骨造住宅はさらに、鉄骨の厚さによって、軽量鉄骨造と重量鉄骨造の2つに分類されます。

一軒家は主に軽量鉄骨造で、木造住宅と比べるとデザインの自由度が高いのが特徴です。

吹き抜けや外部との一体感が味わえる大きな窓などを希望する場合は、鉄骨造住宅がよいでしょう。

鉄骨造住宅の建築コストは木造住宅よりも高く、平米単価では45~70万円ほどとなっています。

一軒家の広さを30坪程度とすると、最終的な金額で150~300万円程度相場が異なるとお考えください。

なお、火災保険料は木造住宅と比べて安価です。

 

 

 

3.販売会社による価格の違い

素材は同じでも、販売会社によって相場が異なることもあります。

ここでは、販売会社による価格の違いを見ていきましょう。

 

ハウスメーカー

ハウスメーカーは、設計から施工まで一貫して行い、自社工場で部品を調達するなどして原価コストを抑え、全国展開しているのが特徴です。

テレビのCMなどでよく耳にするようなメーカーは、ハウスメーカーといってよいでしょう。

ハウスメーカーではモデルハウスなども全国的に用意されており、自由に設計できたり、標準仕様のモデルから間取りや設備を選べたり、メンテナンス体制が構築されていたりするのがメリットです。

ただし、以下に紹介する地元の工務店やパワービルダーなどと比べると価格は高めに設定されています。

 

地場工務店

地場工務店の特徴は、地域密着で施主と近い関係性で家を建てることにあります。

施主が、外観や間取り、建材や設備の仕様などについて相談しやすい環境が整っているため、自分たちの要望に応えてくれるといった声がよく聞かれます。

これは、設計度の自由度の高さにも表れているでしょう。

地場工務店の価格設定は、大手ハウスメーカーとパワービルダーの中間ほどです。

販売会社とより密接な関係でいたい、ハウスメーカーで一戸建てを建てるには若干予算が心もとないという場合にご検討ください。

 

パワービルダー

パワービルダーの特徴は、大手ハウスメーカーなどが手を出しにくい変形地や狭小地などを選んだり、徹底したコストカットをしたりすることによって低価格帯を実現することにあります。

年間着工数が数百~数千件と規模ある場合は、パワービルダーとは呼ばれません。

建材や設備の仕様、施工上の精密さにおいて、ハウスメーカーや地場工務店には及ばないのが現実ですが、「一戸建てを立てにくそうな変形地や狭小地を購入した」「価格帯を徹底して抑えたい」という場合は、パワービルダーに相談するのがおすすめです。

 

 

 

4.一戸建て購入時の諸費用

一戸建て購入時には、土地と建物だけに費用がかかるわけではありません。

資金計画を立てる際には、これらの金額も考慮したうえで、検討が必要です。

一般に、土地代と建設費を除く諸費用の目安は、購入する一戸建ての価格の5~10%だとされています。

かりに、2,000万円の一戸建てを購入するなら、諸費用として100万~200万円がかかる計算です。

次に、諸費用の内訳を見ていきましょう。

 

申込証拠金

申込証拠金は、新築物件の購入を申し込む際に支払う現金のことです。

申込証拠金は、建物の購入代金の一部に充当されますが、申込を撤回する際には返金される仕組みです。

全ての物件で申込証拠金が必要とされるわけではありません。

申込証拠金なしで新築物件に申し込める場合もあります。

 

手付金

手付金は、売買契約の際に支払うお金で、購入代金の一部に充当されます。

申込証拠金とは異なり、申込を撤回した場合でも返金されないのが特徴で、相場は物件の購入代金の5~10%とされています。

「物件を申し込んだ側が一方的にキャンセルしたケースに備え、販売会社側のために用意された費用」としてお考えください。

 

固定資産税・都市計画税

固定資産税・都市計画税はともに、毎年1月1日時点での不動産の所有者(固定資産税課税台帳に登録されている人)が支払う税金を指します。

所有者宛てに自治体から送られてくる「固定資産税評価額」の1.4%を税金として納める必要があります。

一戸建てを購入する際は、引き渡された段階で、日割り計算した額(清算金)を支払うのが一般的です。

 

仲介手数料

仲介手数料は、一戸建てを不動産仲介会社の紹介で購入した際、仲介会社に支払う手数料のことです。

販売会社から直接新築一戸建てを購入した場合は、仲介手数料を支払う必要はありません。

宅建業法には、「物件価格の3.24%+6万4,800円」が仲介手数料の上限として定められていますが、実際の相場は売買価格の3%程度です。

 

登記費用

登記費用は、不動産を取得したのち、権利者の情報を法務局の不動産登記簿に登記するための費用で、登記の種類によって税率は異なります。

また、住宅ローンの抵当権設定登記や所有権移転登記に際して、司法書士に支払う報酬なども登記費用に含まれます。

 

印紙税

土地・建物を売買する際の売買契約書、住宅を建てる際の建設工事請負契約書、金融機関の住宅ローンを利用する際の金銭消費貸借契約書などには、それぞれに印紙を貼る必要があります。

一般的な一戸建てでは、契約ごとに1~2万円程度の印紙が必要です。

 

住宅ローンの借入費用

住宅ローンの借入費用には、ローンの保証料や団体信用生命保険料、火災保険料、事務手数料などが含まれます。

この中で、住宅ローン保証料の場合は、金融機関や借入額、返済年数によって金額が異なります。

保証料の目安は、借入額の2%前後です。

 

不動産取得税

不動産取得税とは、不動産を購入した際に1度だけ支払う税金で、固定資産税評価額の4%と定められています。

納税通知書が届くのは、一戸建てを購入したおよそ半年後になります。

 

 

 

5.購入時の頭金の相場

一戸建て購入時には、頭金を支払うのが賢明です。

ここでは、頭金について分かりやすく解説し、用意すべき頭金の割合について提示します。

 

頭金とは

一戸建てを購入する際は、銀行などからの借入金の残高を少しでも少なくするため、物件価格の何割かを購入時に支払うことがあります。

この際に支払う物件価格の一部を頭金と呼びます。

頭金をできるだけ多く支払っておけば、金融機関からの信用を得やすくなるうえに、ローンの返済期間が短くなったり、返済の負担を抑えられたりするといったメリットがあります。

 

用意すべき頭金は物件価格の1〜2割程度

住宅ローンの中には、頭金を用意せずに借り入れるものもありますが、この場合の返済額は多く、返済が長期にわたります。

ライフプランに及ぼす影響が少ないとはいえないのが実際で、頭金を用意しての購入がおすすめです。

用意すべき頭金の額は、物件価格の1~2割程度とされています。

 

 

 

6.まとめ

今回は一戸建てを購入したいとお考えの方向けに、一戸建ての相場や販売会社による相場の違い、土地代・建物代以外に必要な諸費用について解説しました。

一戸建てを購入する際は、相場を確かめ、費用を抑えつつ要望に即した販売会社に依頼するのが得策です。

一戸建て購入時の費用の安さ、品質の確かさで定評があるのが、タナカホームズです。

ローコストなのに高品質・高性能な一戸建てをご希望の方は、ぜひタナカホームズに会員登録ください。

 

 

 

会社名:田中建設株式会社

部署名:編集部

執筆者名:大勢待 昌也

執筆者の略歴 保有資格 住宅ローンアドバイザー 

執筆者のSNSのリンク:https://www.facebook.com/oosemachi